日本酒の呪文を解読するシリーズということで、無濾過生原酒は「無濾過」「生」「原酒」の3つの言葉出成り立っていますというお話から、第1弾「無濾過」、第2弾「生」についてお話しました。
今回は「無濾過生原酒」の3つ目、「原酒」についてお話します。
この記事は音声配信で配信した内容と基本的には同じですが、多少変更しています。
あとで聞き逃した内容などを確認していただいたり、画像を貼り付けたものを確認していただくのにご利用ください。
音声配信以外から来ていただいた方はぜひ音声配信で聞いていただけると嬉しいです。
【日本酒の呪文を解読する】無濾過生原酒の「原酒」とは?
原酒っていうのは搾ったそのままの状態ということです。
搾ったままって全部そうじゃないの?ってなるかもしれないんですが、そうじゃないんです。
日本酒って最後に味やアルコール度数を整えるために割水という水を加える工程があります。
これはかさまししてるとかではなく、最後の目指す酒質、味わいのために行う工程で、基本的に日本酒を仕込んだ時と同じ水を加えます。
この工程をやらずに、できたお酒をそのまま使うのが原酒です。
原酒のアルコール度数は高め!18〜19%ぐらい
だいたい原酒とかかれているものは、どちらかというとアルコール度数が高い傾向にあります。
通常15〜16%ぐらいに合わせるんですが、原酒だと18〜19%ぐらいのものが多いです。
アルコール度数が高いのでちょっと強く感じるものもありますが、先日飲んだ菊姫という石川県の日本酒の原酒はとんでもなく飲みやすくて、19度あるのにスルスル飲めて危険な銘柄でした。
最近は原酒のままで低アルコールに仕上げるような銘柄も見かけます。
この原酒についても、目指している味わいに対して加水するかどうかなので、良い悪いではないということだけ覚えておいてください。
さいごに
日本酒の呪文を解読するシリーズ、無濾過生原酒編を3回に分けてお話してきました。
いかがでしたか?
この知識は極論全然覚えていなくても大丈夫です。
ただ、なんとなく無濾過生原酒って書いてたら良さそうに見えるんですが、善し悪しではなくてどの工程も最後に目指す酒質によって選択されているということだけ覚えておいてください。
注文するときに同じ無濾過生原酒を見つけたとしても全然味わいは銘柄によって違います。
なので自分の好きな日本酒については、そういう単語ではなくぜひ味わいで覚えておくようにしてください。
では今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
次回の配信でお会いしましょう!
またね!