冬の寒さと夏の暑さが厳しい街・旭川。
冬の最低気温はマイナス20度を下回り、夏の最高気温は34度を越えます。
過去には最低気温がマイナス41度となったこともあります。
そんな厳寒の地で造られるおすすめ日本酒「国士無双」をご紹介します。
代表銘柄「国士無双(こくしむそう)」
誰もが一度は耳にしたことがあるであろう、高砂酒造の「国士無双」。
中国の司馬遷「史記」の中の韓信列伝から引用されたこの名前は、恐らく麻雀の十三公九を連想される方が多いのではないでしょうか。
どちらにせよ、インパクトのあるこのネーミング、そして、ラベル。
国士無双の誕生は、昭和50年。
男性的かつ爽やかな辛口の旨さで評判となりました。
前述した韓信を「天下に二人といない傑出した人材=国士無双」と称えた逸話から名付けられたこの日本酒は、高砂酒造が一念発起して造り出した日本酒でもあり、辛口淡麗ブームに火をつけた日本酒でもあります。
そんな国士無双の中からおすすめするのは、「純米大吟醸 国士無双 北海道限定」です。
北海道産酒造好適米「彗星」を100%使用し、北海道の四季を自然を封じ込めたようなこだわりの日本酒です。
国士無双ならではの淡麗辛口。
洋梨のようにフルーティーな香りは、盃を口に運ぶ度に心地よさも同時に運び、飲み飽きのしない穏やかな飲み口です。
おすすめの飲み方は冷やです。
常温、ロックも美味しく飲めますが、冷やによる香りと吟醸酒の味わいを感じてください。
酒造について
高砂酒造は、前身の小檜山酒造店が明治32年に創業したことから始まります。
福島県会津市より来道し、旭川で雑穀商を営む酒造場から酒造道具一式を譲り受けて酒造りを始めました。
その後、10余りの酒造店が創業し、旭川は北海の灘と称されるまでになりました。
さて、旭川で酒造りが盛んになった背景には、仕込み水となる水資源の豊富さと稲作、蒸米のための燃料である伐採木資源といった原料面での豊富さがあげられます。
大雪の山々と河川に恵まれた高砂酒造のある旭川は、酒造りにとても恵まれた土地です。
昭和28年には現在の高砂酒造株式会社を設立し、同じ旭川の酒造会社を吸収合併し新たな歩みを始めました。
時代の嗜好にあった酒造りとして、昭和50年に国士無双が発売され、広く名を知られるようになりました。
<仕込み水>
上川盆地に位置する旭川は、大雪の山々と4本の河川に囲まれています。
豊富な水資源は、酒造りには重要な要素のひとつです。
高砂酒造が使用する水は忠別川流域に属する地下水です。
水質は酒造りに適しているとされる軟水。
<原料米>
上川地域は国内屈指の穀倉地帯です。
良質な米が穫れるこの地域は、水とともに高砂酒造の重要な要素です。
さいごに
国士無双以外にぜひともご賞味いただきたいのが、「一夜雫(いちやしずく)」。
こちらの日本酒を飲まれた方は、高砂酒造という酒造にこれまで以上に興味をもたれることでしょう。
この一夜雫は、「旭川ならではの特色ある酒造りを」という思いから試行錯誤を繰り返し造られました。
その製法は、氷室(ひむろ)と呼ばれるアイスドームの中にもろみを詰めた酒袋を吊るし、人の手や圧力を一切かけることなく、自重で滴り落ちる雫を集めたこだわりの日本酒です。
安定した低温環境は、酒の酸化や香りの蒸発等の品質の損失を防ぐことができます。
旭川を訪れた際には、高砂酒造のこだわりを目の当たりにすることができる酒造工場の見学で、ぜひ高砂酒造の魅力にふれてみてください。
【高砂酒造株式会社】
北海道旭川市宮下通17丁目
TEL(0166)23-2251
参考:高砂酒造株式会社(https://www.takasagoshuzo.com/)
北海道酒造組合(http://www.hokkaido-sake.or.jp/)
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