米どころ秋田県には、秋田県で最古・日本で三番目に古い日本酒の酒蔵があるのはご存知でしょうか。
歴史のある酒蔵「飛良泉本舗」が造る名酒「飛良泉(ひらいずみ)」をご紹介します。
秋田県で最古の酒蔵が造る日本酒!伝統の銘酒「飛良泉(ひらいずみ)」
「飛良泉本舗」は秋田県のにかほ市にあります。
にかほ市にある平沢漁港にほど近い場所にあるのですが、当初は「ひらわさのいづみ屋の酒」として名付けられました。
看板銘酒「飛良泉」誕生には面白い話があります。
増田九木(ますだきゅうぼく)という画家が、良寛和尚に宛てた手紙に「飛び切り良い、白い水」という、とんちのきいた名言を書き残しました。
それは、「飛」と「良」を並べる「ひら」は平沢にかけた言葉、そして「白」と「水」は上下に並べると「泉」。
当主が「泉州出身」であるという意味合いもあり、この九木の手紙から噂を呼び、銘酒「飛良泉」が誕生したと言われています。
酸味の強さが特徴の日本酒「飛良泉」!大吟醸室町蔵をご紹介
「飛良泉」は酸味が強い風味が特徴です。
今回は「大吟醸室町蔵」をおすすめします。
香り良く寒造りの技が冴えたキレのある味わいが特徴の辛口。
後味も爽やかで飲み口もすっきりとしているので、冷やして飲むのがおすすめです。
秋田最古の酒蔵「飛良泉本舗」の山廃仕込み
長享元年(1487年・室町時代中期)に秋田県にて創業した飛良泉本舗は秋田県最古の酒蔵で、日本酒の蔵元としては全国で3番目に古い酒蔵でもあります。
元々は廻船問屋で、酒造りは副業としていましたが、明治初期より本業としています。
飛良泉といえば「山廃仕込み」であり、現在もその手法を守り続けています。
正しくは、「山卸廃止仕込」といい、昔ながらの酒母製造方法です。
じっくりと熟成させることが基本で、手間ひまを惜しまず、愛情を込めて行っています。
鳥海山系伏流水を仕込み水としており、飛良泉の山廃仕込みに適した水でもあります。
五百年以上に渡って使われてきた、由緒正しき井戸水が現在でも飛良泉本舗に湧き出ています。
秋田県にかほ市澤字中町59番地
TEL(0184)35-2031
さいごに
原料米ひとつにとっても、山廃仕込では米の個性や収穫状態も事細かに調べていく必要が有り、そういった手間を惜しんでしまうと酒母の変化を読み取れず、失敗することもあるそうです。
そのため、原料米の選定はもちろんのこと、吟味ではその特性を生かした酒質の研究をされています。
ひとつひとつに手間を愛情を込められた、本当の手造の酒蔵がここ飛良泉本舗です。
ぜひ、秋田の飛良泉本舗へ歴史と美酒に酔いしれに行かれてはいかがでしょうか。
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