今少しずつ話題になっている「甘酒」。
スーパーで見かける日も多くなってきましたが、甘酒って何?と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は日本酒に関連して甘酒について解説していきたいと思います。
今女性にも大人気!「甘酒」の健康・美容効果について徹底解説
最近は森星さんや高橋メアリージュンさんなど美容に気をつけている多くの芸能人の方々も注目している「甘酒」は、健康食品やダイエット、美容にも効果があるととても注目を集めてきています。
甘酒と聞くと、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。
神社で振る舞われる甘い甘酒を思い浮かべる人もいらっしゃるでしょうか。
実は甘酒にはまったく異なる2種類があり、日本ではこの2つを混同して認識されていることもあるので、ここで甘酒とは何かを明確にしておきましょう。
- 米麹+米+水→発酵させる→甘酒(ノンアルコール)
- 酒粕+砂糖+水→加熱して混ぜる→甘酒(アルコール含む)
神社で振る舞われるあの甘い甘酒は、②の酒粕でできた甘酒です。
これに対して、発酵食品として近年大注目されているのが、①の麹によって作られる甘酒です。
米麹でできた甘酒はノンアルコールの甘酒
上記の通り、まったく異なる2つのものが同じ“甘酒”という名称で親しまれているため、非常に紛らわしいのですが、ここでは①の米麹でできた甘酒とは一体何かを見ていきましょう。
(以下、“酒粕で作る甘酒”という注釈がない場合、“甘酒”は麹でつくる甘酒を指します。)
甘酒は江戸時代から親しまれ、夏バテ防止のために飲用されていました。
俳句では夏の季語となっています。
また、悪酔い防止のためにお酒の前に甘酒を飲むことが武士の作法でもありました。
現代では、点滴とほぼ同じ成分であることから、『飲む点滴』、美白効果が期待されることから『飲む化粧水』と言われています。
甘酒は酵素やビタミン、その他多くの栄養価の宝庫で数え切れないほどの効果があります。
毎日飲み続けると腸内フローラが活性し、活性酸素を除去し、脳の活性化、肝臓強化、美肌、メラニン色素抑制、髪フサフサ、血液サラサラ、疲労回復、脂肪酸やコレステロールの抑制、視力回復、ヒスタミン抑制などの多くの効果が期待できます。
米麹でできた甘酒の成分
麹菌が米粒に繁殖する時に、酵素が作り出されます。
タンパク質をアミノ酸に分解する酵素『プロテアーゼ』と、デンプン質をブドウ糖に分解する『アミラーゼ』をはじめ、脂質を分解する『リパーゼ』など、消化を助ける酵素を多く含みます。
さらに甘酒には、ビタミンやミネラルなど酵素の働きを助ける『補酵素』も一緒に含まれます。
たとえば、余分な糖質をエネルギーに変えるビタミンB1、B2、B6、B12といった“B郡”に、骨を丈夫にするビタミンK2、健やかな皮膚や髪を作るビオチン(ビタミンH)やパントテン酸、葉酸(ビタミンM)など、ビタミンの宝庫です。
それから、アミノ酸。
人間の筋肉や骨、血液を維持するのに欠かせない9種類の必須アミノ酸も、甘酒にはすべて含まれています。
このほか、美容の面で有益なコウジ酸が含まれており、抗酸化作用が高く、活性酸素の除去やメラニン色素の抑制に役立ちます。
これらすべての成分が人工的に作られたものではなく天然型の栄養ドリンクといえます。
甘酒の糖分ブドウ糖は、即、脳のエネルギーにまわり、体内に蓄積されづらく、また脂肪分も少ないので、甘酒を飲むことで太るというも心配の必要がありません。
ただし、一度にガブガブと飲むと血糖値が上がりやすいので、適度な量を毎日続けることが理想です。
甘酒のつくりかた
ここでは、炊飯器を使って作る方法をご紹介します。
材料:
- 米 1合
- 米麹 2合
- 水 4合(おかゆ用)
- 水 600〜900cc
作り方:
- おかゆを炊く
お米を研いでから、おかゆ用の分量の水と一緒に鍋に入れて、おかゆを炊きます。 - おかゆに米麹と水を混ぜる
作ったおかゆを火からおろして50度以下に冷まします。これは、温度が高すぎると米麹の菌が死んでしまうため。冷めたら、あらかじめよくほぐした米麹、水を混ぜます。水の分量は、750ccを目安に、サラっと仕上げたいなら大め、とろっとしているほうがいいなら少なめにします。 - 炊飯器の保温モードで発酵させる
温度を確認しつつ、保温モードで6〜9時間、ふたを閉じてしまうと、温度が高くなりすぎるので、完全に閉まらないように箸などをはさみます。
途中、何度かかき混ぜて、発酵の具合を確認しましょう。 - 冷蔵庫で保存する
あらかじめ熱湯消毒した容器に移して、完全に冷めたら冷蔵庫で保管をします。冷蔵なら1週間、冷凍なら1ヶ月を目安に保存します。
高橋メアリージュンさんは米麹のみで造った甘酒をバナナ、無糖ヨーグルトと混ぜた「発酵ジュース」を作って、このまま飲んだり他のものと混ぜてスムージーの様にして飲んでいるそうです。
美しさを保つのに甘酒がとてもいいのがわかりますね。
酒粕甘酒のつくりかた
冒頭で紹介した②の、酒粕で作る甘酒についてもご紹介します。
こちらは酒粕のアルコールを含むので、温かいアルコールドリンクとして楽しめます。
材料:
- 酒粕 100g
- 水 3カップ
- 砂糖 大さじ4
作り方:
- 酒粕は手でちぎって水に浸し、1〜2時間おきます。
- 鍋に①を入れて中火にかけ、砂糖を加えて味を整えます。アルコールの風味を楽しみたい場合は、沸騰する前に火を止めます。
作るのは面倒かなと思う方には
あまり自分で作る時間はないし気軽に飲みたいという方には市販で売っているものでも十分です。
お味噌作りで111年間培った糀で作った「峰村醸造」の甘酒はとても飲みやすくておすすめです。
一方こちらは新潟を代表する酒造「八海山」が造っている甘酒です。
八海山を醸すための上質な麹だけで作られた贅沢な甘酒で、八海山と同様、すっきりした甘さが特徴的です。
最近では日本酒の居酒屋でもこの甘酒を置いてある店が増えてきたように感じます。
こちらはアルコールはゼロなのでお子様も飲むことができます。
ご自身の健康のため、また日本酒がお好きな方のご家庭へのプレゼントなどにも有名銘柄の八海山のあまざけであれば喜んでいただけると思います。
飲みやすい小さいボトルのものもあります。
いかがでしたでしょうか?
これだけ多くの良いものが含まれているとなれば健康食品として注目されているのも納得できますね。
ぜひご家庭でも「甘酒」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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