全国には数多くの日本酒がありますが、その中でもずば抜けて人気のある銘柄がいくつかあります。
今回は銘酒中の銘酒という評価の高い5つの銘柄、「久保田(くぼた)」「獺祭(だっさい)」「八海山(はっかいさん)」「黒龍(こくりゅう)」「鍋島(なべしま)」をご紹介します。
かなりポピュラーな日本酒なので、初心者の方は特にこの銘柄を知っておいて、お店で見つけたらとりあえず頼んでみましょう。
全国で15000銘柄以上!全国の日本酒の数
日本酒は全国で15000銘柄以上あると言われており、私たちが普通に身近なところで出会える銘柄は20銘柄から多くても100銘柄前後と言われています。
参考:日本酒好きにおすすめ!おつまみ付きの日本酒定期取り寄せ「saketaku」の秘密
その中に必ずと言っていいほど入ってくる日本酒銘柄が今回取り上げる5銘柄です。
“有名”と言われる日本酒はなぜそんなに有名なのか?
「久保田(くぼた)」「獺祭(だっさい)」「八海山(はっかいさん)」「黒龍(こくりゅう)」「鍋島(なべしま)」がなぜこんなに有名なのか?
理由は様々あると思いますが、ひとつは大衆向けに流行させる企業戦略、流通体勢がしっかりしていることがあげられます。
特に獺祭は、全て山田錦の特級品を用いて大吟醸しか作らない、だからいい日本酒なんですよというイメージを皆さんに与えたと思います。
高い技術力とこだわりで実現した結果ですね。
もう1つの理由は高級感です。
久保田など高級な銘柄も取り揃えており、一流ホテルなどに置かれたりすることで、市場価値がどんどん上がっていったことが上げられます。
理由は他にもあると思いますが、根底にはやはり確かな技術力とこだわり、そして間違いなく安定して美味しいというところに全国で人気が出る有名銘柄になるのでしょう。
日本酒有名銘柄を見てみよう!久保田・八海山・獺祭・黒龍・鍋島
では全国的にも超有名な5銘柄を順番にご紹介します。
久保田(くぼた)
新潟県の朝日酒造で造られる「久保田」。
代表的な日本酒の生産地新潟県の中でも全国的に有名な銘柄で、新潟の日本酒のイメージ通りの辛口の日本酒が多いです。
百寿、千寿、萬寿など「寿」で表される銘柄名なので、お祝い事などにもおすすめです。
特に萬寿は日本酒「久保田」の銘柄の中で最高峰と謳われる銘柄です。
少し価格は高いですが、柔らかな口当たりとさっぱりしたコクを一度は試してみることをおすすめします。
獺祭(だっさい)
山口県の旭酒造で造られる「獺祭」。
全てが大吟醸という珍しい酒造りをしています。
通常限界は精米歩合3割と言われますが、旭酒造では磨きの技術が高く、さらに精米歩合の高い2割3分まで削った日本酒「純米大吟醸 磨き二割三分」も販売されています。
また、最近では海外にも進出し、積極的に日本酒を広める動きをしており、海外に直売の店舗が34店舗も展開しています。
国としてはアメリカはニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニュージャージー、中国は香港、台湾、他にはマカオ、フランス、ベルギー、ブラジルにあるようです。
日本酒の代名詞として「DASSAI」が浸透する日も遠くないのかもしれません。
獺祭を普段飲むのにおすすめは値段的にもリーズナブルな「純米大吟醸50」です。
2020年10月追記:「純米大吟醸45」が同じグレードの銘柄になっています。
値段はお手頃で、味はすっきりしすぎずしっかり米の旨味を感じられるので美味しいです。
スッキリ綺麗さを味わいたい方は冷酒で、香りを楽しみたい方は少し常温に近づけると違いを楽しむことができます。
個人的には獺祭スパークリングがとても飲みやすく、日本酒にまだなれていない方にもおすすめの一本です。
ご紹介した全ての銘柄は獺祭公式ストアがAmazonでも販売しているので、ぜひ見てみてください!
八海山(はっかいさん)
「日本酒といえば八海山」というぐらい有名な新潟県の八海醸造で作られる日本酒「八海山」。
新潟県を代表する銘柄で、典型的な淡麗辛口の日本酒が多いと言われています。
日本酒初心者の方も癖がなく飲みやすく、値段も高くないので気軽に飲めるというところも有名になった理由の1つです。
通常の八海山も有名ですし飲みやすいので十分楽しめますが、以前ご紹介した期間限定の新酒も結構人気ですので、見かけたらぜひ試してみてください。
黒龍(こくりゅう)
福井県の黒龍酒造で作られる「黒龍」。
皇室も御用達というこの銘柄は高級ですが最高級の素材と高いクオリティで多くのファンがいる銘柄です。
価格が高いのもが多いですが、確かな美味しさとその深みのある味わいに感動しますので、少し奮発してでも試してみてください。
以下にご紹介している「石田屋」という銘柄などは、流通が限られていることからプレミアの値段をつけて販売されていることがあります。
酒蔵公式ページでは720ml10,000円として記載されています。
参考として載せておりますが、お近くの酒屋さんなど、特約店で通常価格で販売されているところをまず探されることをお勧めします。
ただし、流通量が少ないことから店頭には並ばずに飲食店にしか販売していない等もあります。
もう少し普段の晩酌にリーズナブルに楽しみたい方はこちらの大吟醸や純米吟醸などがおすすめです。
もちろんこちらも価格は安くてもしっかりとした旨味で美味しいです。
鍋島(なべしま)
佐賀県の富久千代酒造で作られる「鍋島」。
地元を愛し地元に根付く酒造りを考えて作られた日本酒で、「「故郷に錦を飾る」こと」「「平凡道を非凡に歩め」」という田沢義鋪先生の言葉を人生訓に歩んできたそうです。
「鍋島」という名前は地元を愛するからこそ一般公募で選ばれたそうで、江戸時代、約300年にわたって佐賀藩を統治した鍋島家にちなんだものなのだそうです。
全ての銘柄が違った特徴であり、これからもずっと未完成のままだという鍋島はどれを飲んでも新たな発見のある日本酒です。
ぜひ色々と違いを感じながら飲み比べてみてください。
以前鍋島を9種類飲み比べる日本酒会に参加させていただきましたが、お米違い、精米歩合違いなど、飲み比べるととてもわかりやすかったですので、数種類まとめて購入されて楽しむのもおもしろいと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
有名な銘柄はただ流行っているというだけでなく、それぞれの情熱やこだわり、最上級の品質と美味しさがあってこそ有名であるということがお分りいただけたと思います。
こういった背景を知った上で飲む日本酒は、ただ有名だからという理由で飲んでいた時と比べて今まで以上に深く味わえると思います。
あとはたくさんの銘柄を試して自分のお気に入りを見つけてくださいね!
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