日本酒を美味しく頂くために欠かせないおつまみといえば、唐揚げや串カツなどのこってり系やフライドポテトのようなしょっぱい系、麻婆豆腐や麻婆茄子などのピリ辛系が定番ですよね。
ですが、近ごろ若い女性のあいだで「ダイエット食材」として話題を集めている低カロリーでヘルシーな食品を日本酒のおともとして頂く方が増えており、健康志向の方やダイエット中の方を中心に人気を集めています。
なかでも特に人気を集めているヘルシーおつまみが、枝豆・こんにゃく・するめの3種類です。
枝豆には、肝機能回復や疲労回復効果が期待されるアミノ酸の1種「オルニチン」、ビタミンB1やビタミンCと共にアルコールの分解を促進させて肝機能の働きをサポートする「メチオニン」という成分がたんぱく質に含まれており、体内にアルコールが溜まるのを防いでくれます。
水溶性の食物繊維「グルコマンナン」を主成分とするこんにゃくは、食べるとお腹の中で膨張しますので、お酒によって食欲が増進されても食欲を抑えることができ、ビタミンBの複合体の1種「ナイアシン」を豊富に含むするめは、二日酔い予防を期待することができます。
枝豆・こんにゃく・するめについて詳しくはこちらの記事をチェックしてみてください。
しかし、いくら日本酒と相性が良くヘルシーなおつまみであっても、長く食べ続けていると食感や風味に飽きてきてしまいますよね。
そこで、今回はバリエーションを増やせるように、枝豆やこんにゃく、するめだけじゃない日本酒のおともにピッタリな低カロリーでヘルシーなおつまみとしてメンマ、おから、アタリメについてご紹介します。
美肌・美髪効果や貧血対策にもなるヘルシーなおつまみ「メンマ」
メインとして扱われることがほとんどない「メンマ」ですが、実は日本酒との相性抜群なとっても低カロリーでヘルシーなおつまみの1つとして、30代の男女から高い支持を得ています。
「メンマ」って何からできてる?
メンマとは、南アジア原産のイネ科の植物「麻竹(マチク)」を煮てから乳酸発酵させた中国発祥の加工食品であり、日本では主にラーメンの定番トッピングとして用いられているのですが、最近ではピリ辛に味付けし、お酒のおつまみやお惣菜として食べられるようになりました。
そんなメンマですが、なんと1本あたりのカロリーが枝豆1さやと同じく3kcalと非常に低く、しかも食物繊維やカリウムなどの栄養素が豊富に含まれていますので、高血圧予防にも効果が期待できます。
また、メンマには美肌・美髪効果や貧血対策に効果が期待できる「銅」も含まれていますので、美容に気を遣っている方にオススメの食材と言えるでしょう。
ただし、スーパーやデパートなどで販売されているメンマは既に味付けされているものが多く、油分や塩分が豊富に含まれている可能性がありますので、体に優しいメンマのおつまみを食べたい場合、手間暇は掛かりますが、自宅で手作りされることをオススメします。
メンマを日本酒のおつまみとするならば、メンマの水煮をごま油で炒めて鶏ガラスープの素やラー油、醤油などで味付けした一品料理なんていかがでしょうか。
もし、もっと手軽にメンマおつまみを作りたい方は、メンマと細く切った長ネギ、おろしニンニク、ラー油、ごま油をボウルに入れて混ぜ合わせたピリ辛小鉢もオススメです。
メンマとよく合う日本酒「久保田」
久保田[朝日酒造]:居酒屋のお通しで出会い一目惚れ。(30代・女性)
メンマをおつまみにして飲んでいる方の実際の声を聞いてみたところ「久保田」がおすすめということでした!
そこまで濃い味じゃないメンマなので、どちらかというとすっきりした味わいの久保田がぴったりですね!
久保田の詳しい記事はこちらです。
誰もが知ってる日本酒!新潟県が誇る優良酒〜久保田(くぼた)〜
食物繊維たっぷりおつまみ「おから」
「低カロリーでヘルシーな上、お腹いっぱい食べられる」
「様々な料理に使用できるので、最後まで飽きずにダイエットが続けられる」
と20代から30代の女性を中心に人気を集めています。
「おから」って何?なぜヘルシーと言われているのか
「おから」は、豆腐を作る工程で出てくる絞りカスを集めたものです。
大豆に含まれる水分をギュッと搾り取っているため、パサパサとした外見をしていて栄養が全く含まれていないように見えますが、実は大豆たんぱく質や食物繊維が豊富に含まれており、大豆に含まれるビタミン類やミネラル類、大豆イソフラボンや大豆レシチンといった機能性成分もバランスよく含有されていますので、豆腐よりも栄養価の高い大豆加工食品となっています。
現在販売されているおからには、水分を含んでいる「生おから」と水分を飛ばした「おからパウダー」の2種類あり、水分が含まれていないおからパウダーの方が低カロリーと思われがちですが、実際は水分を含んでいる生おからの方が断然ヘルシーとなります。
ただ、おからのカロリーは100gあたり112kcalと決して低くはありません。
なぜおからがヘルシーだと言われているのかと疑問に思った方も多いと思いますが、おからは含有されている水分量によってカロリーが変動する食品ですので、水分を飛ばしたおからパウダーは100gあたり200kcalと生おからよりも高くなります。
もし、おからを日本酒のおつまみとする際は、生おからを使った日本を代表する小料理「卯の花」や卯の花を油揚げに詰めてこんがりと焼いた「卯の花きんちゃく」などはいかがでしょうか。
おからとよく合う日本酒
おからをおつまみにして飲む方にどんな日本酒が合うか聞いてみました。
久礼[西岡酒造]:おからの代表料理「卯の花」は久礼シリーズとよく合います。(20代・女性)
するめに似てるけどちょっと違う!実は栄養満点のおつまみ「アタリメ」
日本酒の定番おつまみ「アタリメ」は、するめと同じく、下処理を行った新鮮なイカを干して作られる食品のことであり、製法や風味に大きな違いはありませんが、なぜかするめとアタリメは別物として扱われることが多いですよね。
「あたりめ」ってするめと何が違う?
よく「するめ」は「掏る」つまり人が身に着けている金品を盗むという言葉に通じることから、商売人のあいだでは「するめ」という言葉は嫌われていました。
また、勝負事に負けてお金を「摩る」という言葉にも通ずるということで、干したイカのことを「当たり目」と呼ぶようになったと言われています。
ただ、「するめ」よりも「アタリメ」の方が縁起が悪いという地域もあり、地域によっては「アタリメ」を忌詞としているところもあります。
アタリメはするめと同じく、歯ごたえがあり満腹感が得られることから、20代から30代の女性を中心にダイエット食品として人気を集めているのですが、100gあたり334kcalと意外にカロリーが高いため、食べ過ぎないように注意する必要があります。
とは言っても100gもアタリメを食べてしまうとアゴが外れてしまいますので、多くても5切れほどしか食べることができないようになっていますので、食べ過ぎてしまう心配は滅多にありません。
アタリメにはこれらの栄養分が含まれています。
タウリン
DHA
EPA
カリウム
マンガン
ビタミンE
ナイアシン
これらの栄養素が豊富に含まれていますので、不摂生な生活や乱れた食生活を過ごしている方にもオススメです。
アタリメを日本酒のおつまみとして頂くのであれば、旬の野菜を使った含め煮や、「めんつゆ1:日本酒1:水1」の割合で作った調味液にアタリメを入れて一晩漬け込んだ「アタリメ漬け」などがオススメです。
アタリメに合う日本酒
アタリメをよくおつまみにする方に合う日本酒を聞いてみました。
賀茂泉[賀茂泉酒造]:つまみの乾物のなかで1番美味しい。(60代・男性)
土佐鶴[土佐鶴酒造]:するめと同じく定番の組み合わせ。(20代・女性)
酔鯨[酔鯨酒造]:スッキリとした飲み口が特徴の酔鯨とアタリメは相性抜群。(20代・女性)
さいごに
日本酒によく合う低カロリーでヘルシーなおつまみを3つご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
「メンマはラーメンのトッピングというイメージが強かったけど、おつまみにもなることを初めて知った。」
「おからは正直好きではなかったのですが、いざおつまみとして食べてみると意外といける!」
など、たいへん驚かれた方も多いのではないでしょうか。
これから日本酒を飲み始めようとお考えの方や低カロリーでヘルシーなおつまみがなかなか見つからなくて困っていた方は、この機会にメンマ、おから、アタリメを使った絶品おつまみで晩酌の時間を楽しく過ごしてみませんか。
ヘルシーおつまみをお探しの方はこちらの記事もどうぞ。
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