暑い夏はキンキンに冷えた日本酒が飲みたくなるという方も多いのではないでしょうか。
ですが、あんまり調子に乗ってお酒を飲み過ぎてしまうと、頭痛・吐き気・下痢・筋肉痛といった不快な症状が現れ、仕事や家事、育児に手が付かなくなってしまいます。
飲み過ぎた翌日に現れるこうした不快な症状のことを「二日酔い」と言い、特に日本酒などの醸造酒は、アセトンやフーゼン油、タンニンなどの不純物が多く含まれていますので、飲み過ぎると二日酔いになりやすいと言われています。
では、日本酒を飲んでも二日酔いにならないためには、どうしたらよいのでしょうか。
二日酔いにならないためには、
・自身のアルコール分解速度を知る
・「適量」を守る
・一気飲みやチャンポン、長時間の飲酒は控える
など節度ある飲酒を心掛けることも大切ですが、最も大切なことは「空腹時を避けて食事と共に飲酒すること」です。
そこで、今回はつい飲み過ぎてしまう方にオススメの二日酔い対策法「日本酒と相性抜群なおつまみ」をご紹介します。
サラダ
日本酒のおつまみといえば、焼き鳥や唐揚げ、串カツなどのこってりとした濃い味の料理がよく合いますが、こうしたこってり系のおつまみは胃や肝臓に大きな負担をかけてしまうため、食べ過ぎてしまうと二日酔いを助長させる原因となります。
ちょっぴり物足りなさを感じるかもしれませんが、ここは胃や肝臓のことを考えてビタミンやミネラルが豊富に含まれている「サラダ」をおつまみにするのがオススメです。
特にオリーブオイルがたっぷりかけられているサラダは、何もかかっていないサラダに比べて高い予防効果が期待できますので、居酒屋などでサラダを注文される際はドレッシングやサラダの具材に注目されるのがポイントです。
オリーブオイルには内臓の粘膜細胞の炎症を抑え、こわばった細胞を緩やかにし、運動を活発にさせる働きがあるため、肝臓の働きを良くする効果があると言われています。
肝臓の働きが良くなると、消化酵素もたくさん分泌されるため、アルコールの分解が促進されて悪酔いや二日酔いになりにくくなります。
さらに、脂質には胃や腸で吸収されるアルコールの量を大幅に抑えることができる働きもあります。
お酒で失敗したくない方は、飲酒前にオリーブオイルがたっぷりかかったサラダを食べてから飲み始めるのがオススメですが、なかにはサラダが苦手という方もいると思います。
その場合は、タコのアヒージョ、サワークリームやバターを使ったおつまみなどでも同様の効果が得られますので、ご安心ください。
なお、サラダは消化までに平均8時間かかるため、事前の対策として「すりたての大根おろしを汁ごと」食べておくと、アルコールによって失われがちなビタミンやミネラルを補給することができます。
ゴマ
ゴマは、もともと生活習慣病や美容・老化予防に優れた効果や効能があるとして古代インドの医学書「アーユルヴェーダ」にも登場するほどたいへん優秀な野菜として知られていますが、なんと近年の研究によって胡麻に含まれる強力な抗酸化物質「セサミン」によって肝機能を改善し、二日酔いの原因の1つであるアセトアルデヒドの分解を早めてくれる働きがあることが分かったのです。
人間は活動する際に活性酸素が発生するのですが、不摂生な生活や過度なストレスなどによって大量の活性酸素が発生してしまうと細胞を傷付けて老化を促進させてしまいます。
特に肝臓は体内で最も活性酸素を多く発生させる部位でもあるため、血液中で弱体化せずに直接肝臓に働きかけることができる抗酸化物質を摂取する必要があります。
実は抗酸化物質にはいくつかの種類がありますが、ほとんどの物質は肝臓へと直接働きかけることができず、現段階で唯一この働きが認められている抗酸化物質はゴマに含まれる「セサミン」のみとなっています。
飲酒した際、アルコール分解酵素へと働きかけると同時に活性酸素を効率良く取り除くことができるので、肝機能を常に正常な状態に保ちたいとお考えの方は積極的にゴマを摂取することをオススメします。
ただし、ゴマは硬い皮に覆われていますのでそのまま食べても消化吸収することができませんので、ゴマの効果や効能を期待されている方は必ず擦ってから食べるようにしましょう。
こういう方も多いと思います。
そんな方にオススメなのが「ほうれん草の胡麻和え」です。
擦ったゴマの風味とほうれん草の心地良い食感がクセになる1品です。
他にもお味噌汁に入れたり、ごはんやサラダ、冷奴などにパラパラと振りかけるのもオススメです。
アサリ
春と秋に旬を迎える「アサリ」には、胆汁酸の分泌や肝細胞の再生を促す作用を持つ「タウリン」が豊富に含まれています。
タウリンといえば、イカやタコにたっぷりと含まれているイメージをお持ちの方も多いと思いますが、アサリのタウリン含有量はイカやタコに引けを取りません。
アミノ酸の1種であるタウリンには、コレステロール値を下げる作用や中性脂肪を減少させる効果があり、動脈硬化や高脂血症といった生活習慣病の予防や改善に効果が期待されています。
更に、もう1つの特徴としてアルコールの分解によって生じる有害物質「アセトアルデヒド」を分解する酵素の働きをサポートして体外へと排出させる効果も認められており、二日酔いの予防にも役立つと注目を集めています。
アサリといえば、昔から日本酒のおつまみとしてたいへん人気の高い海鮮類なので、しぐれ煮・酒蒸し・チヂミ・ボンゴレパスタ・ブイヤベースなどを作って晩酌を楽しむ方も多いですが、二日酔い予防としてアサリを日本酒のおつまみにされる場合は、「お味噌汁」にするのがオススメです。
二日酔い予防効果のあるタウリンは水溶性の栄養素ですので、加熱調理してしまうとアサリに含まれるタウリンの量が減少してしまいます。
お味噌汁のように汁ごと食べられる料理をおつまみにすることがポイントです。
おつまみレシピを探すには？
おつまみを簡単に作りたいと思ったとき、とても便利なのがレシピ検索サービスです。
クックパッド
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いかがでしたか？
昔の人々も幾度となくお酒の飲み過ぎで二日酔いを経験されている方が多いと言います。
そのため、二度とお酒による失敗しないために多量の飲酒を戒める “1杯は人酒を飲む、2杯は酒酒を飲む、3杯は酒人を飲む”という言葉を作ったと言われています。
日本酒を飲みたいけど二日酔いにならないか心配な方、夏にピッタリな爽やかな味わいの日本酒に合うおつまみをお探しの方、食前酒として日本酒を堪能したい方は、この機会に飲み過ぎと二日酔い予防にサラダやゴマ、アサリを食べて事前の対策をとられてはいかがでしょうか。
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