今回は新潟県を代表する日本酒銘柄「八海山」の中でも、新酒の季節限定で発売される「しぼりたて原酒」についてご紹介したいと思います。
少し長い期間楽しめる「青ラベル」と12月限定の「赤ラベル」両方を飲み比べてそれぞれの違いやおすすめポイントをお伝えします。
八海山について
全ての日本酒の銘柄の中でも10本の指に入るのではないかというぐらい有名なのが、「八海山」です。
新潟県にある新潟県を代表する銘柄で、典型的な淡麗辛口の日本酒が多いと言われています。
八海山を醸造しているのが八海醸造株式会社、卸を担当しているのが株式会社八海山という体制で日本酒を販売されており、この内の八海醸造株式会社は2017年12月4日に発表されたグッドカンパニー大賞でグランプリを受賞されています。
グッドカンパニー大賞とは全国の中小企業から経済的、社会的に成果を挙げている企業に送られる賞で、経済産業省や文部科学省、商工会議所など公的な機関から審査を受け、今回見事にグランプリ。
当社は、 「日本酒の蔵元としては歴史が浅いながらも、 会社一丸となってブランド力を高め、業績を大きく伸ばした」 (同センター) ことを評価いただきました。
これもひとえに、多くの皆様方のご支援とご愛顧の賜物と 社員一同、深く感謝いたしております。
今回このような栄えある賞をいただき改めて身の引き締まる思いで、 これからもより一層皆様のご期待にお応えできるように 変わらず精進を重ね、 より高品質な製品づくりに努めてまいります。
出典;八海山HP
とコメントされています。
良い日本酒を作るために様々な努力をされていて、私たちに日本酒の美味しさや手軽さを伝えようとされているのがわかりますね。
八海山 しぼりたて生原酒の魅力
冬になると続々と出て来る新酒。
熟成されていない分、とても爽やかでフレッシュな味わいの日本酒を楽しむことができるのがこの季節のいいところです。
今回出会った「八海山 しぼりたて生原酒 越後で候」もその新酒の内の一つです。
ただ、八海山が他の銘柄と少し違うのは、同じ「しぼりたて生原酒 越後で候」なのですが、2種類存在しているというところです。
一つは通称「青ラベル」と言われる「越後で候 しぼりたて生原酒」、もう一つは通称「赤ラベル」と言われる「越後で候 純米吟醸生原酒」です。
2種類で何が違うのか見ていきましょう。
越後で候 しぼりたて生原酒(通称:青ラベル)
こちらは明記はされていませんが、精米歩合60%なので特別本醸造の分類になります。
お米本来の味がよく残っていて、力強い風味を味わうことができますが、後味は辛口のようにスッキリとキレていきます。
こちらの青ラベルで注目するのはアルコール分の高さです。
日本酒は通常アルコール分は14〜16度が一般的なのに対して、この青ラベルは19度もあります。
アルコール分が高くなる理由は「しぼりたて生原酒」というところに秘密があります。
通常日本酒は加水する(水を加える)ことによって香味やアルコール度数を調整します。
(だから日本酒は酒米と水が大事だと言われるのですね。)
それに対して一切の水を加えない日本酒のことを「原酒」と言います。
水を一切加えないためにアルコール度数の調整がされておらず、高いアルコール度数のまま私たちのところまで届くことになります。
水を一切加えず、醸造したそのままをしぼりたてを瓶詰めしたもの、それが「しぼりたて生原酒」です。
冷やして飲むかアルコール度数が高いのでロックで調整しながら飲むのがおすすめです。
販売時期は10月〜2月と少し長い期間販売されているので、比較的入手はしやすい銘柄です。
越後で候 純米吟醸生原酒(通称:赤ラベル)
こちらの赤ラベルは先ほどの青ラベルと比較すると香りがとてもフルーティーです。
それもそのはず、こちらは贅沢にも「純米吟醸」の「しぼりたて生原酒」です。
先ほどの力強さに比べると、スッキリ爽やかという印象が強く、アルコール度数も先ほどの青ラベルよりは少し弱めの17.5度です。
それでも通常の日本酒よりは原酒なのでアルコール度数は高いですね。
こちらの販売は青ラベルとは違い、私たちが購入できるタイミングは一年に一度しかなく、12月だけに販売される数量限定の貴重な日本酒銘柄です。
いつなくなるかわからないので、見かけたらすぐ買うのが吉ですね!
私がやったように赤ラベル、青ラベルの飲み比べセットも販売されています。(私は近所のお気に入りの酒屋さんでたまたま見つけて購入しました。)
さいごに
いかがでしたでしょうか?
新酒はフレッシュさが特徴の日本酒が多く出て来るので、爽酒や薫酒タイプが好みの私にとってはとても楽しみな時期でもあります。
今回ご紹介した八海山の越後で候もフレッシュさと原酒ならではの濃厚な飲み口を楽しむことができました。
あなたもぜひ試して見てください。
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