瀬戸内海に面する広島県に、酒どころとして有名な地・西条があります。
全国新酒鑑評会で上位を占め、灘・伏見とともに全国に名が知られるようになったところでもあります。
そんな西条に創業した賀茂鶴酒造をご紹介します。
酒造について
1873年を創業としたこの年に、酒銘を「賀茂鶴」と命名しました。
この命名は賀茂鶴酒造のルーツとなる木村家の木村和平氏とされています。
1900年(明治33年)には仏国パリ万国大博覧会にて名誉大賞を受賞し、以降数々の賞を獲得してきました。
そして、1918年(大正7年)に現在の賀茂鶴酒造株式会社を設立しました。
また、戦艦大和には「賀茂鶴純米吟醸」が積み込まれていたと言われています。
そのため、邦画「男たちの大和」の公開と合わせて当時の搭載酒に近い純米大吟醸が限定発売されました。
辛口でありながら、酸味と旨味をしっかりと感じられる味の日本酒で限定1万本の発売でした。
酒米について
広島産の酒造好適米にこだわり、造られている日本酒です。
自社で精米した白米を使用し、自社で製造する日本酒への責任を強く持たれているのも特徴です。
また、精米にも時間をかけており、精米歩合32%となるまでにはおよそ100時間をかけて磨きあげられます。
【酒造情報】
賀茂鶴酒造株式会社
広島県東広島市西条本町4番31号
TEL(082)442-2121
参考:賀茂鶴酒造株式会社(http://www.kamotsuru.jp/)
日本の心酒地酒蔵元会(http://www.kuramotokai.com/kikou/68/history)
賀茂鶴の銘柄紹介
今回は賀茂鶴の中でも4種類ご紹介したいと思います。
大吟醸特製ゴールド賀茂鶴
まずおすすめするのが「大吟醸特製ゴールド賀茂鶴」です。
桜の花びら型金箔入りのこの日本酒は、晴れの日・お祝いの場にて喜ばれること間違いない一品です。
冷やで飲むのを特におすすめしますが、ロックや常温でも楽しめます。
控えめな香りと芳醇な味わいは大吟醸ならではのもの。
透明の酒器に注ぎ、桜の花びらを楽しみながら味わっていただきたいです。
ちなみにこの日本酒は、オバマ前大統領が来日したときに飲んだ日本酒としても有名になりました。
鮨の名店で提供されている日本酒でもあります。
こちらの記事ではお正月などのお祝いに最適な日本酒を紹介していますので、お祝いやプレゼントにぴったりの日本酒をお探しの方はこちらもご覧ください。
大吟醸双鶴
今回ご紹介した大吟醸特製ゴールド賀茂鶴はもちろんですが、「大吟醸双鶴」も蔵元でのおすすめ銘柄です。
香りが高く、雑味がなくフルーティな味わいの辛口大吟醸は、IWC2011大吟醸部門金賞受賞です。
他にもワイングラスで美味しい日本酒アワード2014の大吟醸部門で金賞を受賞するなど、フルーティーな味わいがとても評価されている日本酒です。
それを可能にしているのが手作りの醸しと高い精米技術です。
紹介したように酒米を32%まで丁寧に精米した日本酒だからこそ生まれる味わいです。
大量生産の日本酒が多くなってきていますが、手作業ならではの旨味というのは消費する側としても大切にしていきたいですね。
こちらも木箱に入っているものもあるので、お祝い事や贈答におすすめです。
賀茂鶴 純米/純米吟醸/本醸造
これらの三銘柄はスーパーでも手に入るお手軽な銘柄としてご紹介します。
値段もお手頃で手に入りやすいので、家計にも優しく毎日の晩酌にはもってこいです。
純米はスッキリ、純米吟醸は少しフルーティーな香り、本醸造は少し日本酒らしい雑味もある香りで力強い味になっています。
もちろんそれぞれ味は美味しく、一つの蔵の別の銘柄を飲み比べることは普段はあまりできないですが、この銘柄であれば気軽に買って違いを感じることができるので、ご家庭でも飲み比べて楽しんでみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか?
日本酒離れと言われる昨今、日本酒の特徴である旨味を知ってもらうためにその時々の嗜好に合わせて日本酒造りを追求されています。
日本酒全般に言えることですが、残念ながら日本国内での評価よりも海外での評価が高いのが実情でもあります。
日本酒に親しむことの出来る環境にいる私たち日本人に、改めて日本酒をより知ってもらいたいと切に思います。
広島を訪れた際にはぜひ賀茂鶴酒造株式会社を訪れてみてください。
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