紙パックの日本酒の代表とも言える「鬼ころし」は、値段の手軽さとほとんどのコンビニで販売している身近な日本酒です。
今回は愛知県を代表する日本酒である「鬼ころし」と製造している清州桜醸造についてまとめてみました。
- 鬼ころしってどんな日本酒?
- 鬼ころしについているストローの秘密
- コンビニで一緒に買いたいおつまみ
鬼をも陶酔させる紙パックの日本酒を造る「清州桜醸造」について
紙パック専門メーカーとして、日本酒だけでなく焼酎やワイン・リキュールなどの紙パック製品を生産・販売しています。
紙パックのサイズも豊富に取り揃えており、日本酒鬼ころしは1800ml(一升)、720ml(四合)、270ml(1.5合)、180ml(1合)の四種類があります。
少し飲みたい時、ガッツリと飲みたい時など、その時々に合わせたサイズの販売をしています。
瓶詰め商品の販売もしていますが、あまり主流には出回っておらず見かける機会は少ないです。
定番の辛口「鬼ころし」、バランスの取れた爽やかな香りのある「鬼ころし 冷酒」、その他「しぼりたて」「隠し吟味「武将の誉」の5種類の日本酒があります。
日本名水百選の一つである清流木曽川水系の良質な水を使用し作られています。
所在地:452-0942 愛知県清須市清洲1692
鬼ころしの名前由来
鬼ころしというインパクトある名前の由来、正式に公表されているわけではないのですがおそらく御伽草子の「酒呑童子」から来ているのではないかと思われます。
酒呑童子の逸話は地方によってさまざまですが、一般的に有名なものを紹介いたします。
大江山(現在の京都府)に酒呑童子というお酒の大好きな盗賊の鬼がいました。
街に来ては悪さばかりをして、それを見かねた源頼光が退治しに行きます。
鬼はとても強靭で太刀打ちできません、そこで大好きなお酒を持っていきました。
あまりにも辛く美味しいお酒を酒呑童子はどんどん飲んで酔っぱらい、その隙に源頼光が退治をしました。
というお話しです。この続編話のようなものもあり、
退治された酒呑童子は首だけになりました。
それでもお酒好きな酒呑童子は首だけで動き酒屋を見つけてはタダ飲みをして迷惑をかけつづけました。
大阪・京都の酒屋は酒呑童子がやってくる黒い雲を見るとお店を閉めるようになりました。
これではお酒を飲むことが出来ないと江戸へ行きます。酒呑童子の事を知らない江戸の酒屋主人は首だけの姿に驚きました。
「酒を持ってこい!」と叫び、恐怖した主人は言われるがままにお酒を運びました。
「どうぞどうぞ、手じゃくで飲みになってください。」と5升ものお酒を出しました。
「おい、首しかないんだ。注いでくれ!」と酒呑童子は言います。言われるがままに店主はどんぶりに注いでは飲ませてあげました。
5升のお酒を飲み干し酔っぱらった酒呑童子に店主は優しく介抱すると満足そうな顔をして眠りにつきました。
前作同様にお酒にまつわるお話しでしたね。
私の解釈ですが、酒呑童子はただお酒が飲みたかったのではなく、誰かと飲みたかったのではないでしょうか。(源頼光によって手下も退治されてしまった為。)
人と飲むことの楽しさと優しさによって酒呑童子は改心したのだと思います。
話が長くなってしまいましたが、この酒呑童子のお話しから鬼をころすほど美味しいお酒、ころすほど辛いお酒を目指して「鬼ころし」という名前がついたと言われています。
ちなみに酒呑童子は逸話「八塩折の酒(島根県奥出雲)」で出てくるヤマタノオロチの子供だと言われています。
ヤマタノオロチもお酒によって退治されたというお話しですが・・・そのお話しはまた別の機会に。
定番の鬼ころし
鬼ころしといえば1合、1.5合の紙パックが定番です!
やや辛口で香りは低いですが、飲み飽きしない美味しさがあります。
人によってはちょっと雑味・クセが気になる人もいて好き嫌いが分かれてしまうところもあります。
また味が少し薄いという口コミも多くありましたが、熱燗にするとそういったものが緩和され飲みやすくなります。
(※紙パックのまま温めないでください!)
1合で約100円の安さは家計の負担にもならなくて安心ですね。
豆知識:ストローで飲むと酔いやすいって本当?
よくストローでお酒を飲むと酔いやすいという話がありますが、実はそんなことはありません。
普通で飲んだ場合に比べてストローで飲むと低酸素なので胃の血流が増えるのですが、数秒間ですので大した差はないようです。
こんなウワサが流れる原因として
「ストローで飲むとお酒の当たる口の箇所が同じだからその刺激が蓄積されてアルコールが強いと錯覚を起こしてしまう。」
「吸うと低酸素状態になり一瞬クラッとした感覚になってしまう。」
ということが挙げられます。
そういったウワサを鵜呑みにして錯覚してしまう人もいると思いますが、スロトーと酔い度はまったく関係ありませんでした。
ストローと酔いの強さには関係ないとはいえ飲み過ぎには注意です、適度な量で楽しみましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
鬼ころしという日本酒は一度はコンビニやスーパーで見かけたことがあり、飲んだことのある人も多いのではないかと思います。
鬼を陶酔させるほどの辛くて美味しいお酒を目指して懸命に作られていますが、鬼のように飲み過ぎて退治されないようにしてくださいね。
適度な量でお酒を楽しみましょう。
鬼ころし以外の愛知県の名酒はこちらからどうぞ。
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