今回ご紹介するのは、新潟県の武将「上杉謙信」に名を由来する日本酒「越乃景虎」です。
新潟県の日本酒のイメージは、「端麗辛口」ですが、そのイメージとは少々違い、年間を通して味わい深い日本酒となっています。
少し日本酒を飲みなれた方には、おすすめの日本酒ですよ!
酒造紹介
「越乃景虎」を生産している酒蔵名は、諸橋酒造株式会社といいます。
新潟県長岡市に居を構え、創業は1847年と江戸時代末期です。
2006年に長岡市に編入されましたので、かつては栃尾市という名前の地にありました。
周辺は春にも雪が残る豪雪地帯で、緑と自然が豊かな土地です。
約160年と歴史と技術が培われてきた蔵で造られる日本酒は、とても繊細で旨みのある日本酒を生産しています。
この日本酒の繊細さの秘密は、使用している水にあります。
環境庁の全国名水百選にも指定されている「杜々の森の清水」という湧水を使用しているのですが、この水の性質が硬度0.5以下の超軟水です。
この水で発酵をさせるのは非常に難しいとされていますが、長年の技術と経験を活かし、日本酒を生産しています。
銘柄紹介
「越乃景虎」という名前は、戦国武将「上杉謙信」の元服名「長尾景虎」に由来しています。
その後栃尾を発ち越後を平定するのですが、栃尾の地域で、青年時代を過ごした「長尾景虎」の功績とそれまでの歴史を称えて名がつけられました。
超軟水を使用した日本酒は、口当たりが軽く、やわらかく口の中に広がり、体に染みわたっていく印象を受けます。
越乃景虎 純米大吟醸(偶数月限定酒)
越乃景虎を飲むなら、この銘柄の純米大吟醸は外せないというくらい好きな味です。
偶数月の限定商品です。
味わいは、何も邪魔されない、清い酒という印象です。
鼻から抜けていく余韻は、米香を感じさせ、スッキリとしています。
料理と合わせてもいいですし、お酒だけで楽しむこともできます。
それくらいの存在感がありますので、お好きな方でお楽しみください。
越乃景虎 名水源流(偶数月限定酒)
高嶺錦を主原料とした、昔ながらの新潟流の日本酒を再現した一品だそうです。
こちらも偶数月の限定商品です。
最近になって日本酒に夢中になりだした自分にしたら難しいかと思ったのですが、スッキリなので辛口が利いていて、これが新潟のお酒かという印象がありました。
しかし、口の中で広がる香りや滑らかさは、名水仕込みならではのものがあります。
越乃景虎 大吟醸秘蔵酒 雫酒(超限定商品)
越乃景虎で一番の高価な銘柄です。
山田錦を使用し、3年以上の長期熟成をした一品で、こちらも偶数月の限定商品ですが、品評会の為だけに生産されたという超限定商品です。
精米具合が35%とかなり削っています。
古酒独特の広がる香りと、コクがある滑らかさは、一度是非味わってもらいたいと思います。
私のお気に入りの日本酒古酒とは全く違う味わいで、特別な時に飲むべき一品です。
他にもある名酒
紹介できませんでしたが、越乃景虎で最も有名な銘柄は「越乃景虎 龍」です。
諸橋酒造でも定番商品ですので、年間を通して手に入りやすいので、比較的おススメの定番商品です。
他にも限定銘柄が豊富にあったり、梅酒など日本酒以外のお酒もありますので、好みに合う銘柄を是非探してみてください。
おすすめの飲み方とおつまみ
諸橋酒造で販売されている日本酒の種類は多いですが、基本的には価格が安い日本酒ほど冷やして飲む方がいいかと思います。
熱燗には向いてませんが、常温で楽しめる銘柄も多いです。
長期熟成古酒に限っては、常温をおすすめします。
おすすめおつまみですが、これだけさっぱりしているのであれば、刺身がいいかなと思います。
さっぱりしていて、癖のある冷製のものと合わせるとおいしいですよ。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
越乃景虎は、比較的日本酒を飲みなれていない方でも楽しめるお酒だと思います。
元来、日本人はお米などをよく噛んで味を良く楽しむ食文化があるように、味覚に関しては世界でもまれな繊細な性質を持っています。
だからこそ、日本酒がよくわからない方でも、この日本酒の持つ繊細さを感じ取ってほしいと思います。
初めての方でもその繊細さがわかるくらい、おいしい銘柄がそろっています。
販売店は、全国でも多いようですが、今の時代では通販という確実に手に入るツールがありますので、是非お試しください。
試飲に足を運ばれるのもいいと思います。
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