一度は「田酒」と言うラベルを見たことがあるのではないでしょうか?
「たしゅ」?「たさけ」?読み方がわからないけど結構いい値段がする日本酒だな、という記憶があるかもしれません。
先日私は超有名高級日本酒「田酒」を初めて飲みましたが、今回飲んだのは田酒の中でも秋らしい紅葉のラベルが綺麗で印象的な「田酒(でんしゅ) 純米吟醸 百四拾」です。
青森県奨励の県産酒造好適米「華想い」を使用している日本酒なので、その辺りも含めてご紹介します。
田酒の名前の由来
西田酒造(青森県)が醸す日本酒、「田酒」の読み方は「でんしゅ」です。
「田酒」の「田」は文字通り日本酒の命である酒米を生産する田んぼを意味しており、日本の田んぼ以外の生産物となる醸造用アルコールや醸造用糖類は一切使用しないと言う試みを表しているそうです。
そういったこだわりがあるので、日本酒の中でも値段としては少し高級な銘柄が多いです。
今回ご紹介する「田酒 純米吟醸 百四拾」も720mlで3,600円なので少しお高め。
「田酒 純米吟醸 百四拾」の気になるお味は?
今回飲んだ田酒の飲み口はやや甘口でした。
飲んだ始めの一口は微発泡な感じがしてとても爽やかで心地よい飲み口でした。
純米吟醸らしい爽やかで米の旨味と甘味が感じられ、さっぱりして綺麗な飲み心地の日本酒です。
日本酒のタイプで説明すると「薫酒」タイプと「爽酒」タイプの境目のあたりです。
この風味を演出しているのは、おそらく「華想い」という酒米ではないかと思います。
「華想い」は山田錦に匹敵する良質な酒造好適米を生産したい!と研究の末に誕生しました。
「華想い」は点状あるいは線状の心白の発現が多く高精白が可能なので、精米歩合の低い大吟醸酒に向いているそうです。
その為、「華想い」からできる日本酒は香りの調和がとれて良好なものができるので、総合的には「山田錦」に匹敵する酒造特性を持つ酒米に成長しました。
実はこの「華想い」がふんだんに使われた青森を代表する日本酒が今回の「田酒 純米吟醸 百四拾」だったのです。
そりゃ美味しいわけですね。
ちなみに、この「華想い」をもっと贅沢に使って醸された「純米大吟醸 百四拾 田酒」もあります。
後味のキレはとてもいいので、全体的にスッキリした印象の日本酒です。
純米にこだわっているだけあって、やはりお米の甘みや風味を活かしながらスッキリした後味というとても飲みやすい旨口の日本酒で、さすが高級で有名な日本酒だなと感じました。
大量生産の日本酒とは違った、これが実力のある酒造の日本酒!という感じです。
この「田酒 純米吟醸 百四拾」は、女性や初心者の方にもとても飲みやすい日本酒だと思います。
日本酒独特の癖がなくスッと入っていきます。
ただし、飲みやすいので飲み過ぎには十分注意してくださいね。
日本酒を飲む際は「和みの水」をお忘れなく。(「和みの水」とは日本酒を飲む時のチェイサーのことです。二日酔い防止や脱水症状防止などの効果もあるので、楽しく日本酒を飲むには欠かせません。だいたい日本酒を飲む量の同量〜1.5倍和みの水を飲めば絶対に二日酔いになりません。)
おすすめの飲み方
今回の銘柄は冷やして飲むのがおすすめ。
爽やかな香りと微発泡の様な飲み口を活かすのには少し冷やして飲んだ方がおすすめです。
ただし、冷やしすぎるとせっかくの香りが弱くなってしまうので冷やし過ぎには注意してください。
いかがでしたでしょうか?
見た目にも秋らしい紅葉のラベルの鮮やかな色がとても綺麗で、季節を感じることができます。
爽酒系、薫酒系がお好きな方はぜひ試してみてください!
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