日本酒といえば、塩気の利いたものや濃い味のこってり系の料理などがよく合うと言いますが、なんと20代から30代の若い世代の女性を中心にあんこや抹茶、きなこなどの和菓子をおつまみにするのがブームとなっています。
「日本酒に和菓子!?絶対に合わないでしょ!」と驚かれた方も大勢いると思いますが、実はこの組み合わせは意外にも相性が良いと言われています。
東京都文京区には日本酒と和菓子のマリアージュが楽しめるお店も誕生しており、『親父臭い』などのイメージが強かった日本酒の印象がガラリと変わりつつあります。
そこで、今回はもっと大勢の方々に日本酒と和菓子の組み合わせを知ってもらうため、日本酒によく合う和菓子の種類や東京都内にある日本酒と和菓子のマリアージュが楽しめるお店をご紹介します。
親父臭さは時代遅れ!若い女性に人気の「日本酒×和菓子」の魅力
日本酒のおつまみといえば、「たこわさ」「エイヒレ」など、おじさんのお酒好きな人が好みそうなものが代表的です。
もちろん、そういった”ザ・おつまみ”のようなものは日本酒ともよく合いますし、お酒好きの方々の中でも人気です。
しかし、最近では日本酒に甘いものを合わせるという若い女性の方なども多くなってきています。
日本酒にも様々な種類があり、濃い味付けの料理が合うもの、お刺身などのさっぱりした料理が合うものなどあるので、その中でも甘いものに合う銘柄があってもおかしくありません。
ましてや日本を代表するお酒である「日本酒」と日本に昔からある「和菓子」となれば相性がいいものも出てきます。
日本酒の楽しみ方がどんどん多様化しているのはいいことですね!
そんな日本酒と和菓子のマリアージュについてご紹介します。
日本酒によく合う和菓子の種類まとめ
和菓子は大きく「生菓子」「半生菓子」「干菓子」の3つに分けられ、おはぎや揚げ月餅、どら焼きなどは生菓子、最中や石衣などは半生菓子、懐中汁粉や砂糖漬け、おきなあめなどは干菓子にそれぞれ分類されています。
では、どの和菓子がどんな日本酒と合うのかをご紹介します。
羊羹(ようかん)
あんこの素朴な甘みと水あめや寒天でかっちりと固めたことで生まれるほどよい食感が魅力的な羊羹は、フルーティな味わいが楽しめる吟醸酒と相性の良い和菓子です。
特に栗羊羹は吟醸酒の持つ華やかな吟醸香とフルーティな味わいを活かすことができるおつまみとして人気があります。
最中(もなか)
優しい味わいのあんこをパリパリに焼いた薄いもち米の皮で挟んだ最中は、茶菓子としても人気の高い和菓子なのですが、実は日本酒とも相性抜群なお菓子としても知られています。
最中の皮はとても薄く焼かれているので中に挟んだあんこの食感や風味をはっきりと感じることができます。
そのため、辛口タイプの日本酒のおつまみにピッタリの和菓子となっています。
どら焼き
ふっくらと丸く焼き上げたカステラ生地に濃厚なあんこをたっぷりと挟んだどら焼きは、ふんわりと柔らかな食感が魅力的な和菓子です。
コクのある芳醇な味わいの日本酒と相性が良いとされています。
大福
柔らかく伸びのあるお餅や求肥と共にあんこを味わうことができる大福は、和菓子のなかで最もお米の風味がはっきりと感じられる生菓子の1つです。
にごり酒や爽やかな淡麗タイプの日本酒と相性抜群です。
最近では大福の中にイチゴや柿、ブドウなどのジューシーなフルーツが入っているものもありますので、お好みの大福を見つけて日本酒とのマリアージュを楽しんでみてはいかがでしょうか。
草団子
ほろにが系和菓子の代表である草団子は、ヨモギ独特の風味と青々とした美しい緑色が魅力的な和菓子として40代以降の男女を中心に高い人気を誇っています。
草団子の甘過ぎない味わいは甘口タイプの日本酒と相性が良いので、甘口タイプの日本酒がお好みの方にオススメです。
ただし、草団子にはあんこが付いていることが多いので、さほど甘いものが得意ではないという方は団子のみを頂くのが良いでしょう。
干菓子
おせんべいやかりんとうなどの干菓子は、少しとろみのあるにごり酒がオススメです。
醤油の塩気が利いているおせんべいにはまろやかな味わいのにごり酒を、生クリームなど和と洋が融合した和菓子には爽やかな酸味が感じられるにごり酒を合わせるのがポイントです。
日本酒と和菓子のマリアージュが楽しめる「和菓子薫風」のご紹介
東京都文京区千駄木にある「和菓子薫風」は、20代から30代の女性を中心に人気を集めるカフェ・日本酒バーです。
和菓子薫風の店内には、オシャレで個性的なデザインの湯飲み茶わんや数々の銘酒がオブジェのようにズラリと並んでおり、日本酒好きの女性のあいだでは言わずと知れた名店となっています。
季節に合わせた和菓子と日本酒が魅力
和菓子薫風の和菓子は、季節に合わせて使用する素材を店主さん自らが厳選し、1つ1つ丁寧に作られています。
また、和菓子に合わせて仕入れた日本酒が常時30本から40本ほど用意されるので、日本酒の銘柄や種類も季節ごとに変化します。
和菓子薫風の魅力は、オシャレな店内と季節ごとに変化する和菓子や日本酒の種類だけではありません。
どら焼きを注文すると、目の前でどら焼きを焼いてくれますので、いつでも出来たてホヤホヤのどら焼きを食べることができます。
どら焼きが出来上がるまでの時間にお店の方と日本酒と和菓子のマリアージュについて詳しくお話を伺うことができるのも薫風の魅力の1つとなっています。
では、ここで和菓子薫風を訪れた方のお気に入りの日本酒×和菓子のマリアージュをご紹介します。
ドライフルーツたっぷりの白羊羹×「まんさくの花 爽々酒」
クランベリーやレーズンがたっぷり入った白羊羹はカルダモンのスパイシーな香りが食欲をそそる和菓子となっています。
そんな白羊羹には秋田県にある日の丸醸造の「まんさくの花 爽々酒」がオススメです。
爽快な香りを持つまんさくの花 爽々酒は、ほどよい甘さの羊羹の風味をより一層引き立てることができますので、最後まで美味しく羊羹を頂くことができます。
黒豆ういろう×「田中六五」
モッチリ食感の黒豆ういろうは、ホッとする優しい甘みの和菓子ですので、福岡県で醸された「田中六五」がよく合います。
柑橘系の爽やかで甘酸っぱい味わいの田中六五と黒豆ういろうの食感や甘味をより引き立ててくれますので、仕事帰りにふらりと立ち寄って心と体に溜まった疲れをスッキリ取り去ってくれることでしょう。
他にも「焼きトウモロコシのきんつば×京都府向井酒造『舟屋の里』」や「白羊羹×福島県仁井田本家『穏』」など、様々な日本酒と和菓子の贅沢なマリアージュを堪能することができます。
さいごに
今回は日本酒と和菓子の意外な組み合わせについてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
今まで日本酒のおつまみには枝豆やキムチ、豆腐などを用意していたという方も多いと思いますが、たまにはあんこの素朴な甘みが堪らない和菓子をおつまみに晩酌を楽しんでみるのも良いものです。
是非、この機会に日本酒と和菓子のマリアージュを試してみてはいかがでしょうか。
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