新酒の季節は普段は見られない新酒ならではのフレッシュ感が日本酒好きにはたまらない季節ですね。
新酒は特に数量限定、期間限定のものが多いので、気になる日本酒があったら要チェックです!
日本酒の新酒の季節といえば「杉玉」
新酒の時期といえば、まさにこのサイトを象徴する「杉玉」が酒造の軒下に出てくる季節でもあります。
見たことがあるかもしれませんが、この緑色の玉を「杉玉(すぎだま)」またの名を「酒林(さけばやし)」と言います。
この杉玉(酒林)は何の意味があるかご存知ですか?ご存知ない?
今回特別に知って得する杉玉の知識をお教えしましょう。
杉玉が「緑」は新酒の合図!
杉玉がかかっているとそこは酒造の可能性が高いです。
そして、その杉玉が緑色であれば、「今年も新酒ができました」という合図になっています。
新酒の時期としては早ければ12月あたりから翌年の3月ぐらいまでの間にたくさん出てきますが、それらの新酒ができましたと外からでもわかるのが杉玉の役目です。
杉玉が「茶色」はひやおろしの合図!
日本酒は新酒ができてから火入れして貯蔵され熟成されます。
そして、杉玉の緑色が茶色になったちょうど9月〜10月ぐらいの秋の季節になるとひやおろしの季節が到来します。
ひと夏超えたひやおろしは、新酒のフレッシュさとはまた違ったひやおろしならではの奥深さが楽しめます。
杉玉がかかっている居酒屋さんは期待大!
街中で酒造でもないのに杉玉がかかっているお店をたまに見かけます。
実は、これは日本酒好きにとっては当たりの可能性が大いにあります。
これは私の経験上ですが、杉玉が店先にかかっているお店にはだいたい日本酒専用の冷蔵庫が用意されていて、しかも見えるところに置いてあって日本酒好きの心を揺さぶられるお店が多い印象があります。
もちろんこだわって仕入れられている日本酒が多いので、季節限定の日本酒やあまりお目にかかれない日本酒などが置いてあります。
料理のお店の店先の杉玉を見たら「おっ!」と少し期待してください。
杉玉の発祥についてはこちらの「日本三大酒神神社」にも書いています。
季節の移り変わりとともに熟成される日本酒とそれを知らせる杉玉には日本らしい風情が感じられますね。
唎酒師が選ぶ!日本酒新酒注目ランキング
それではお待たせしました。
Sugitamaが注目する新酒のランキングを発表したいと思います。
申し訳ありませんが、全てが飲んだことがあるわけではありません。
ただ、注目して見つければすぐに買いたいと思っている、もしくはもう買ったor飲んだ新酒のランキングTop3を発表したいと思います!
ランキングと言っていますが、甲乙つけがたいものばかりなので順位は参考と思ってください。
最初にも言いましたが季節限定and数量限定のものが多いので、もしあなたが気になったら即買いですよ!
でないと私が買い尽くします。(冗談です。)
No.7 極上新酒しぼりたて(渡辺酒造店・岐阜県)
あの超人気映画「君の名は。」に出てくる”口噛み酒”を再現した「聖地の酒」を発明した渡辺酒造店の「極上新酒しぼりたて」です。
参考:口噛み酒の知られざる真実!?映画のお酒が現実に手に入る「聖地の酒」
蓬莱はANAのファーストクラスにも採用されるほどの実力を持った日本酒で、こちらのしぼりたては割り水もせずそのまま瓶詰めされた純生原酒です。
飛騨で育てられたひだほまれを使って醸された山吹色の輝きが見ものです。
もう一つ特徴的な新酒がこちらの「一番濁り」。
昔の文献から習ったいわゆる「どぶろく」で、自然発酵が完了する直前のもろみからとったものです。
冬季限定の日本酒なので、お鍋などと一緒に甘口のどぶろくを味わってみてください。
No.6 半蔵 しぼりたて/にごり生原酒(大田酒造・三重県)
三重県を代表する日本酒の銘柄「半蔵」。
伊勢志摩サミットの食中酒としても選ばれた銘柄ですが、新酒としてこの季節限定醸造された2種類の銘柄が店頭に並びます。
それが「半蔵 しぼりたて」と「半蔵 にごり生原酒」です。
同じ純米吟醸の新酒でも、にごりの甘みのある濃厚なタイプと濁りなしのフレッシュなタイプの違いが楽しめるのが注目している理由です。
※先日伊勢神宮に行った際購入したので後日レビューを書きたいと思います。
No.5 八海山 越後で候 赤ラベル/青ラベル(八海山・新潟県)
新潟県を代表する日本酒八海山からはこちらも2種類の銘柄が発売されます。
それが「越後で候 赤ラベル/青ラベル」です。
赤ラベルは12月限定発売の新酒で、純米吟醸特有のフルーティーな香りの中に生原酒ならではの力強さとフレッシュさが感じられます。
一方青ラベルは精米歩合が特別本醸造レベルなので、お米本来の旨味が残ったままの風味が味わえます。
詳細はこちらの「今だけ限定の新酒!新潟の日本酒といえば〜八海山 しぼりたて生原酒〜」をご覧ください。
スッキリ淡麗にフレッシュさが加わった新酒ならではの味わいが楽しめることと、一年に1ヶ月しか販売されない銘柄ということが注目度の理由です。
No.4 あたごのまつ 純米吟醸 ささら(新澤醸造店・宮城県)
東北を代表する日本酒どころ宮城県。
「限定純米吟醸」でしたが、28FYから名前もラベルも一新された「あたごのまつ 純米吟醸 ささら」は、少し酸味のあるフレッシュさでバナナのようなフルーティーな香りが特徴的です。
こちらも新酒らしく爽やかでフレッシュな口当たりで、にごりでおりがらみがあるので少し甘口タイプです。
薫酒タイプの誰でも飲みやすい日本酒で、爽やかさとキレの良さが食中酒に最適です。
No.3 吟醸(原酒・生酒) 久保田 生原酒
こちらは超有名日本酒銘柄の「久保田」から、1月限定販売の銘柄です。
新酒ならではのしぼりたてのこの銘柄は、さっぱりした軽さが特徴的な上にコクがあります。
非常に人気で手に入れるのが少々難しいようですので、見つけたらお早めにどうぞ。
No.2 たかちよ しぼりたて生原酒
こちらはひらがなのたかちよシリーズからの新酒「たかちよ しぼりたて生原酒」です。
もう一口目からフレッシュでフルーティーな香り、そして微発泡の爽やかさに衝撃を受けました。
これほどまでうまい日本酒とは思っていませんでした。
これぞ薫酒というフルーティーな香りとおりがらみのあるにごり特有の甘さが特徴的です。
爽やかさの奥にはお米のしっかりした甘さが感じながら、キレもよくスッキリとしているので初心者や女性にもとても飲みやすいです。
新酒の今だから味わえる軽やかで爽やかな日本酒はとてもおすすめの一品で注目度が高いです。
No.1 而今 特別純米 にごりざけ生
日本酒好きなら誰もが知っている幻の日本酒と呼ばれる三重県の「而今」。
その中でもこの新酒の時期にしか味わえないのが「にごりざけ生」で、幻の中の幻と言っても過言ではありません。
その風味は一言では表せない旨口の日本酒で、お米の旨味が凝縮された甘口に仕上がっています。
出会ったらまず頼んだ方がいい注目度No.1に値する日本酒間違いなし。
新酒はこれからどんどん出てきます。
こちらの記事も注目する新酒が増えればランキングも増やしていきながら、飲んだものはレビューもしていきたいと思いますので、たまにチェックしてみてくださいね!
この季節にしか味わえないフレッシュな日本酒を楽しみましょう〜
新酒のフレッシュさやフルーティーさがお好きな方はモダン系の日本酒の記事もおすすめです。
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