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宮城県の日本酒ランキング第一位!震災も乗り越えた「浦霞」

宮城県の日本酒ランキング第一位※である「浦霞」。(※ランキング参考サイト:日本酒物語

全国に出荷されているので飲んだことがある人はとても多いと思います。

今回は浦霞を製造する株式会社佐浦(さうら)と浦霞の中でもおすすめの銘柄をまとめてみました。

宮城県の日本酒ランキング第一位「浦霞」を造る「株式会社 佐浦」

浦霞の生産元である佐浦は1724年、酒造株を譲り受けたのをきっかけにして創業し、その歴史は約300年にもなり老舗酒造の中でも特に古い酒造の一つです。

 

現在、株式会社 佐浦の社長は佐浦弘一氏が13代目となりました。

古くからの基本方針である「本物の酒を丁寧に作って、丁寧に売る」をモットーにより高品質で美味しいお酒の提供を目指しています。

 

日本酒には関係ありませんが、株式会社佐浦は日本酒作りだけでなくゴルフ事業も行っており、宮城県塩竃市には浦霞ゴルフ場があります。

株式会社 佐浦

・本社蔵:985-0052 宮城県塩竃市本町2-19

・矢本蔵:981-0505 宮城県東松島市大塩字緑ヶ丘4-5-7

本社蔵には「浦霞 酒ギャラリー」が併設されており、宮城県内限定の浦霞製品や陶器などの酒器の展示と販売をされています。

参考:浦霞 酒ギャラリー

 

ギャラリー内にある、きき酒カウンターでは浦霞オリジナルお猪口が300円で販売されていて、購入すると月替わりでオススメの日本酒をその場で味わうことができます。

 

ここでしか買えないオリジナルのお猪口なのでお土産としても人気ですよ!

予約が必要ですが、15~20分の蔵見学をすることもできます。

参考:浦霞 蔵ガイド

浦霞のこだわり

浦霞を作るにあたって大事にしているのは地域性です。

米どころでもある宮城県ならではの広大な土地を活かして、酒米をその地域で作り、そのまま日本酒造りに使用しています

 

また漁業の盛んな三陸沖に近いことから魚の食文化も根付いているので、日本酒は主に食中酒として、食べ物の味や香りの邪魔にならず、かつその料理に合うように研究して造られているので、とてもすっきりした味わいが特徴です。

 

酒米は山田錦を使い、酵母は自家開発の「浦霞酵母」、そして東北の厳寒な気候を活かした低温長期発酵させて丹念に作られた日本酒は、地域性を感じる愛情のある日本酒です。

地震の被害は酒蔵にも・・・

東日本大震災では多くの酒蔵が被害にあってしまい、株式会社 佐浦も瓶詰をするための製造機械が破損し一時的に生産がストップとなりました。

 

その後、国の支援や蔵同士の助け合いのおかげで2か月後には商品の一部生産を再開することが出来、その時のブログには「今度はこちらが応える番です。待っている皆様に早く届けたい。」と綴りました。

 

浦霞を楽しみにして待ってくれている人々の声に応え、また昔のように復旧することができたことは本当に素晴らしいことだと思いました。

 

まだ災害の爪痕の残る宮城県ですが、負けずに今後も美味しい日本酒を作り続けていただきたいですし、私たちも応援していきたいですね。

宮城県の有名な日本酒「浦霞」おすすめ3選

たくさんある浦霞の中でもおすすめの3銘柄をご紹介します。

浦霞 禅(ぜん)

「浦霞 禅」はオーソドックスな「浦霞」の文字だけが書かれたラベルではなくイラストが描かれているのが特徴です。

 

この絵は禅宗絵画や禅宗美術と呼ばれるもので、描かれている人は布袋さん(中国の禅僧)です。

この布袋さんは七福神の一人である弥勒の化身とも言われ縁起のよい人物の象徴でもあります。

 

純米吟醸でほのかに香る優しい甘味もありながらスッキリと飲める淡麗な口当たりで、甘味と辛味の両方のバランスが取れた日本酒です。

飲みやすいので浦霞の中でもとくに有名で人気があります。

 

通常の浦霞より少しだけ値段は高いのですが、縁起のいい布袋さんが書かれているので、お祝い事の時や友人へのお土産、プレゼントなどにピッタリです

飲み方としては、より香りが感じられるように少し冷やして飲むのがおすすめです。

参考:ただ冷やせばいいだけじゃない!日本酒の冷酒の分類4種類と温度

本仕込 浦霞

オーソドックスな浦霞が「本仕込 浦霞」です。

 

驚くのはそのお値段で、四合瓶900円、一升瓶2000円という他の日本酒と比べるとかなり激安な日本酒です。

「安いだけで味はイマイチなんでしょ?」と思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

この値段の安さと美味しさは、スローフードジャパン熱酒コンテストで3年連続「お値打ちぬる燗」部門金賞を受賞するほどの実力です。

 

精米歩合は他のものに比べて高いので少し雑味はありますが、それ以上にキレがよく雑味が口の中に残りづらいので、全体としてはとても飲みやすい日本酒です。

 

熱燗にすれば更に雑味も薄れてやや辛口な味とキレ味わえるので、ぬる燗~熱燗で飲むのをおすすめします。

参考:世界でお酒を温める文化は日本酒だけ!「熱燗」の分類7種類と温度

宮城県内限定!原酒徳利 浦霞

なんといってもインパクトのある見た目が特徴の「原酒徳利 浦霞」。

 

マンガとかで出てきそうなカッコいい見た目ですが、普段私たちが生活する上ではあまり見たことのないちょっと変わった徳利ですが、これを「貧乏徳利」と言います。

元々は酒屋が量り売りをする際に使われているもので、備前産よりの粗製である備後(びんご)徳利であったことから派生して貧乏徳利と呼ばれるようになりました。

 

「原酒徳利 浦霞」は宮城県内限定販売ですが、今では一部インターネット通販でも購入可能です。

 

お猪口もセットになっていますし、飲み干してもインテリアとしてかっこいいので、気になった方は是非買ってみてください。

容量としては五合徳利なので900mlで、お猪口も1つセットでついてきます。

自分で飲むにもいいですし、ちょっとしたプレゼントにも味があっていいですね。

 

濃厚なコクとやや甘口の日本酒なので、冷酒~常温で飲むのがオススメです。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

 

身近な日本酒なので知っている知識や情報も多かったかもしれませんが、改めて浦霞とはどういうものなのか、この酒蔵の震災後の意気込みなど再認識していただけたと思います。

 

美味しいお酒を追及し、震災にも負けじと今現在も作り続けている浦霞をこれからも応援していきましょう。

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すぎたま
日本酒メンター・福岡のきき酒師|“やさしい日本酒案内人”として日本酒をもっと気軽に楽しめるように情報をお伝えしています!|好きな銘柄は「風の森」「鳳凰美田」「田中六五」。|住吉酒販(福岡県)公認パートナー|唎酒師(ききさけし)・日本酒ナビゲーター|日本酒好き本職IT系サラリーマン|酒屋さんをはじめとするWebサイト制作やWebツール活用などのお手伝い
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