最近では日本だけではなく世界中で話題となっている日本伝統のお酒「日本酒」ですが、皆さんは日本酒を飲むとき、どんなおつまみを用意していますか。
など、人それぞれ用意するおつまみの種類は大きく異なります。
日本酒は北は北海道から南は九州地方と全国各地で醸されている日本伝統のお酒なので、いま飲んでいる日本酒を醸している酒蔵のある地域ならではの食べ物をおつまみに、晩酌を楽しむのはいかがでしょうか。
今回はお取り寄せ可能な地方の珍しい日本酒のおつまみを3つご紹介します。
本マグロキムチ【北海道】
日本テレビ系列の人気番組「嵐にしやがれ」や2016年4月より放送中のSTVラジオ「情報アライブ」など、数々のメディアで紹介されている話題の魚介系キムチ「本マグロキムチ」をご紹介します。
スッキリとした飲み口と軽やかな風味が自慢の北海道の地酒とたいへん相性の良いおつまみとして30代から40代の男女を中心に人気を集めています。
本マグロキムチができるまで
本マグロキムチを作っているのは、北海道最南端の漁師町として知られる松前町にある上野屋さんです。
上野屋は2014年に地元漁港に努めていた上野勝三さんが「北海道最南端の漁師町である松前産の本マグロのおいしさをより多くの人たちに知ってほしい」という強い想いから誕生したお店です。
極寒の津軽海峡で獲れる本マグロをはじめ、獲れたて新鮮な生うにやアワビ、松前浜伝承のイカの塩辛やいくらの醤油漬けなど、松前産の新鮮な海の幸を販売しています。
津軽海峡で獲れる本マグロといえば、青森県大間市にある漁港で水揚げされている大間のマグロが有名ですが、実は北海道松前町にある松前漁港でも以前から本マグロの水揚げがされています。
当時は釣った本マグロの締め方や鮮度を落とさない運搬方法などが確立されていなかったため、「焼けまぐろ」と呼ばれて市場価値の低いマグロとして扱われていたそうです。
しかし、松前町の地元漁師さんたちの日々の努力によって、大間漁港にも負けない上質な本マグロが水揚げされる漁港と呼ばれるまでに発展しました。
今では「松前産延縄釣り本マグロ 迅速船上活〆処理」というブランド名で本マグロを市場へと送り出しています。
本マグロキムチは赤身がゴロゴロ入った贅沢おつまみ
そんな松前産自慢の上質な本マグロをたっぷり使った上野屋の人気商品「本マグロキムチ」は、ぶつ切りにした本マグロの大トロや中トロ、赤身が贅沢にゴロゴロと入っています。
食感や風味のアクセントとして菜の花と大葉を加えた、旨味と甘味と辛味の絶妙な味わいが堪能できる1品となっています。
くちに入れた瞬間にふわっと広がるコチュジャンとキムチダレ独特の香り、噛むたびにじゅわっと旨味が出てくる本マグロとシャキシャキ食感とクッとした苦味が堪らない菜の花が食欲をそそり、ついつい箸が進んでしまいます。
日本酒のおつまみとして本マグロキムチをそのまま食べるのもオススメですが、なんといっても炊き立てホカホカのごはんの上に本マグロキムチをたっぷり乗せ、中央に窪みを作ってウズラの卵を割り入れたら、刻んだ青ネギと松前産の岩海苔をパラパラと散らした「本マグロキムチユッケ」は1度食べたら病み付きになります。
他にもそうめんやひやむぎのトッピングにしたり、フレッシュなレタスと一緒に本マグロキムチをクルクル巻いた生春巻きなどもできます。
和・洋・中さまざまな料理の具材として使用することができますので、日本酒のおつまみ以外でも大活躍すること間違いなしです。
・上野屋
本マグロキムチに合う北海道の日本酒
北海道のおつまみということで北海道の日本酒をご紹介しましょう。
北海道の酒米「吟風」を使用した「福司」や、すっきりとした辛口の多い「男山」などがおすすめです。
他にも北海道の日本酒はこちらの記事でまとめています。
日本酒ファン必見!日本最北 北海道のおすすめ日本酒11選+1【戦後初の新しい蔵も紹介】
からすみ【長崎県】
「越前国のうに、三河国のこのわた、肥前国のからすみ」といえば、日本三大珍味として有名です。
なかでも「肥前国(長崎県)のからすみ」は日本酒のおつまみにオススメの定番珍味として古くから愛されています。
日本酒に合うおつまみ「からすみ」の歴史
からすみとは、出世魚として知られるボラの卵巣を塩漬けにしたものを、塩抜きして天日干しで乾燥させたものです。
からすみという名前の由来は諸説ありますが、最も有力な説が「中国から伝わった『唐墨』とよばれる墨のかたちによく似ていたから」という説です。
日本でからすみが作られるようになったのは安土桃山時代だと言われており、明(現在の中国)から長崎県へと製法が伝わり、なんと見事天下統一を果たした豊臣秀吉公が食べたという記録も残っています。
からすみって何からできてる?
からすみが伝来した当時はサワラの卵を原材料としていたそうです。
現在のようにボラの卵が使われるようになったのは1675年頃から。
高野勇助氏が長崎県野母崎付近の海域で大量に漁獲できるボラの卵を使うのはどうかと提案したことで広まったと言われています。
「もしかして“からすみ”ってボラの卵じゃなくても“からすみ”と呼ばれているのでは?」
と思った方も多いのではないでしょうか。
お察しの通り、からすみはボラの卵を使わずに、タイやブリ、マグロなどの海産魚の卵で作っても「からすみ」となります。
実際にヨーロッパではボラの卵の他にタラやマグロといった海産魚の卵を使用して作られた「ボッタルガ(ボターゴ)」をパスタに和えて食べることが多いそうです。
ですが、やはり日本酒のおつまみとしてからすみを食べるのであれば、長崎県長崎市桜馬場にある宮内庁御用達の松庫(まつくら)商店「生からすみ」や農林水産大臣賞を受賞されている延宝3年創業の高野屋「元祖からすみ」がオススメです。
からすみに合う日本酒をご紹介
日本三大珍味の1つである長崎県野母のからすみは、軽やかな酒質と甘口テイストな日本酒に合います。
自慢の長崎県の地酒、宮城県の「一ノ蔵」や山口県の「東洋美人」などの辛口タイプの日本酒とも相性抜群なので、全国各地で醸されている日本酒のおともにいかがでしょう。
笹かまぼこ【宮城県】
宮城県といえば、県内各地に日本酒を醸造する酒蔵がおよそ30蔵あり、純米酒製造比率が高いことで知られています。
そんな宮城県には純米酒と相性抜群なお酒のおともがあります。
それは「笹かまぼこ」です。
笹かまぼことは、明治時代初めに宮城県仙台市にて誕生した“笹の葉”によく似た可愛らしいかまぼこのことです。
宮城県は古くから竹や笹といった生々発展をイメージさせるものにゆかりがあり、仙台藩主伊達家の家紋にも使われています。
笹かまぼこは何からできている?
笹かまぼこが誕生した当時はヒラメを使っていたそうですが、ヒラメで作ったかまぼこは香りや風味は良いものの、コシが弱かったため、食べごたえが無かったそうです。
そこで、笹かまぼこを考案した仙台市内のかまぼこ屋さんは試行錯誤を繰り返しました。
遂に鮮度の良い素材に鰹節で味をつけ、みりんや砂糖、お酒などを練り合わせて焼くことで、パリッとした食感のかまぼこへと見事変身させたのです。
笹かまぼこの味は?
風味豊かな宮城県特産の笹かまぼこは、こんがりと焼かれたことで生まれる歯ごたえと余計なものが一切含まれていない豊かな風味が魅力です。
特に創業80余年の伝統製法を受け継ぐ「武田の笹かまぼこ」や笹かまぼこの名付け親として伝統を守り続けている「阿部蒲鉾店の笹かまぼこ」は、淡麗から濃醇まで様々なタイプの日本酒と相性が良いです。
まだ笹かまぼこを酒の肴として1度も食べたことが無い方は、この機会に試してみてはいかがでしょうか。
ちなみに笹かまぼこを日本酒のおつまみとするならば、わさびをつけて食べるのがオススメです。
さいごに
今回は日本酒のお取り寄せ可能な珍しい日本酒のおつまみを3つご紹介させて頂きましたが、いかがでしたか。
今まで日本酒のおつまみには、するめやビーフジャーキー、唐揚げといった塩気の利いたものやこってりとした料理を用意していたという方も多いと思います。
ただ、たまにはお酒の銘柄に合わせて、そのお酒が醸されている地域の特産品を肴に晩酌を楽しむものオススメです。
この機会に是非様々な地域の日本酒を家族や恋人、友人と共に飲みながら、その地域の特産品をおつまみにワイワイとステキな時間を過ごされてみてはどうでしょうか。
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