あなたも日本酒は好きだけどどれを選べばいいかわからなくなったことはありませんか?
居酒屋さんに行かれる時は“今日のおすすめの日本酒”とか“本日の店長のおすすめ日本酒”から選ぶことも多いのではないかと思います。
わからずに飲んでその日ある日本酒との一期一会を楽しむ方もいると思いますが、初心者の方は失敗したくないなという方も多いと思います。
そこで今回は、数ある日本酒の中でも「酒屋さんが選んだ日本酒」を8種類まとめてご紹介したいと思います。
初心者の方も酒屋さんおすすめだったら挑戦してみようかなと思えるでしょう。
どれも個性的ですがとても魅力的な日本酒が揃っています。
あまり日本酒を知らない初心者の方もぜひこれを読んで、好みに合いそうな日本酒を見つけて飲んでみてください!
酒屋さんがおすすめする日本酒なので、中には日本酒通な人に思われるかもしれません。
自分にあった日本酒探しに必須!日本酒のラベルの見方
銘柄の紹介に入る前に、初心者の方にもそうでない方ももっと日本酒を楽しんでもらえるように、少し日本酒のラベルについての豆知識をご紹介します。
このラベルの見方も酒屋さんに教えていただきました。
私は「ラベルはこんな見方をするんだ!」と日本酒の奥深さやそれぞれの銘柄のこだわりに触れることができて、さらに日本酒のことをもっと知りたくなりました。
ラベルについて知っていると、今まで以上に日本酒を深く楽しむことができます。
見た目に惑わされず日本酒を選ぶためにぜひ一度は読んで見てくださいね。
今現在、日本酒は全国で1500以上の蔵元が製造していると言われ、1つの酒蔵は、少なくても2つ以上の銘柄を作っているのがほとんどなので、銘柄数だと、倍の3000種類以上は存在します。
その銘柄すべてにラベルが貼られているわけですが、具体的に日本酒のラベルに何が書かれているかご存知でしょうか?
酒屋さんに教えてもらったラベルの見方を少し抜粋してお教えします。
表ラベル
ほとんどお酒を知らない方でも誰でも見たことのある「表ラベル」。
これは日本酒に限らず焼酎などでも表ラベルは貼られています。
基本的には銘柄名が記載されており、日本酒の顔となるラベルです。
この日本酒は「◯◯」とい名前ですということがわかるようになっています。
人の顔はそれぞれ特徴がありますが、日本酒のラベルも顔と同様にそれぞれ工夫されています。
筆文字で書いた日本っぽいものからワインのようなかっこいいい洋風のものまで様々です。
お気に入りのラベルの日本酒の瓶はお部屋に飾ってコレクションするのもいいですね。
全国の日本酒のラベルコレクションもしてみたいですね。
表ラベルの記載内容の決まりはありませんので、銘柄によっては製造元やアルコール度数なども書いてあるものもあります。
肩ラベル
こちらは初心者の方はあまり注目されていないかもしれませんが、胴よりも上部の表ラベルの上部に貼られているラベルを肩ラベル(肩貼り)と言い、実はとても重要な情報が書かれています。
この肩ラベルには、特殊な製法や特徴、限定品などの情報が書かれています。
肩ラベルが貼ってある日本酒は少し注目してみてください。
もしかするとレアな日本酒を見つけられるかもしれません。
初心者の方も今までは表ラベルばかり見ていたかもしれませんが、これを読んだ今日からは肩ラベルも見て、いつもと違った視点から日本酒を見れるようになったと思います。
季節を感じたりその銘柄のこだわりを見ることができて楽しいですよ。
裏ラベル
実は日本酒の顔は表ラベルに書いてありますが、性格が書かれているのが「裏ラベル」です。
成分値など、その日本酒の性質が全て書かれています。
また、銘柄によっては丁寧に飲み方や味わいを書いている銘柄もあります。
裏ラベルは数字を見て大吟醸などの種類や風味を知ることができます。
日本酒は初心者で、「裏ラベルを見ても大吟醸などどうやって見分ければいいかわからない!」という方は日本酒好きは知って得する日本酒の種類と特徴と知って得する!4タイプ別日本酒の風味の特徴を一度見てください。
日本酒の種類の見分け方や風味の特徴をわかりやすく説明しています。
ラベルについてもっと詳しいことはこちらの記事に書いてありますのでチェックしてみてください。
初心者で選べない方必見!酒屋さんおすすめのおいしい日本酒8選
それではお待たせいたしました。
酒屋さんがおすすめする日本酒をご紹介します。
結(ゆい)|結城酒造・茨城県
最初のおすすめ日本酒は綺麗な色とりどりのラベルがおしゃれな日本酒「結(ゆい)」です。
普段あまり日本酒に馴染みのない女性にも少し興味を持ってもらえるデザインです。
またプレゼント用にもおすすめの日本酒です。
一番有名なのはピンクのラベルの備前雄町を使った純米吟醸です。
芳醇な香りと、米の持つチャーミングな味わいがどっしりと感じられる甘口の日本酒です。
飲み方は冷酒がおすすめです。
2016年に結ブランドで初めてリリースされた純米大吟醸(写真一番左)は2017年に鑑評会で金賞を受賞しました。
雄町の酒米を使った日本酒では初めての受賞ということです。
見かけたらぜひ一度飲んでみてください。
さらに「結」について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
作(ざく)|清水清三郎商店・三重県
次におすすめする日本酒は三重の日本酒「作(ざく)」です。
こちらはシンプルですが上品なラベルですね。
2016年の伊勢志摩サミットでは、三重の日本酒が取り上げられました。
各国首脳に様々な場面で紹介された三重の地酒ですが、その中でも一番有名になった日本酒が、「作」です。
清水清三郎商店の特徴としては生酒を作らない酒造というところです。
どれだけ気を使っても生酒は品質劣化を起こしてしまう可能性があるので、火を入れる以外にないという蔵の意向があります。
全て火入れしている日本酒ですが、その中でも純米酒は3種類あります。
違いを簡単に表すと以下のようになります。
- 恵乃智:香り系
- 玄乃智:旨味系
- 穂乃智:スッキリ系
また、上位シリーズの純米吟醸「雅乃智」は口当たりがとても滑らかで、シルクのような滑らかさと言えるくらいの上品な味わいです。
お米の旨味もしっかりあり、バニラのような風味も感じられます。
作はどれも飲み方は冷やしても温めても美味しく飲める日本酒ですので、季節や気分・好みによって飲み方を変えるのがおすすめです。
サミット効果で今では入手困難になっているようですが、見かけた方はぜひ飲んでみてください。
さらに「作」について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ↓
人気一(にんきいち)|人気酒造・福島県
次におすすめする日本酒は福島県の「人気一」です。
金色のラベルがとても縁起が良さそうで、お祝い事にもおすすめの日本酒です。
「人気一」という銘柄の日本酒を造っている人気酒造の日本酒の特徴としては、吟醸酒以上の日本酒しか造らないということにあります。
風味はやや辛口で、東北地方の日本酒らしいスッキリした味わいが特徴です。
また吟醸にこだわっている事もあり、香りの華やかなタイプの日本酒になります。
定番品の「ゴールド人気」は定番品ながら50%精米の純米大吟醸で、風味はやや辛口で抜栓して2日目からの香りの拡がりが、さすが大吟醸だと思わせる華やかさのある日本酒です。
飲み方も、冷やして良し、燗でも良しと色々楽しめ、何よりも純米大吟醸で、値段が3,000円を切るのもコスパが良く重宝します。
「人気一」について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
梅乃宿(うめのやど)|梅乃宿酒造・奈良県
次におすすめする日本酒は果実酒大手の梅乃宿酒造の「梅乃宿」です。
「梅乃宿」という名前とあらごしシリーズの果実酒が全国的に有名なので、日本酒を造っているイメージをあまり持たれていないのですが、実はとても企画的に日本酒を造っている酒蔵でもあります。
「リキュールで良い目を見させてもらっているので、日本酒は勉強させてもらってます」という謙虚な姿勢で梅乃宿の日本酒は価格が安いというのも特徴の一つです。
梅乃宿の日本酒には、コンセプトがはっきりとした、温・辛・吟という、3種類の純米があります。
- 「温」:燗用のやや甘口の特別純米。もちろんおすすめの飲み方は燗です。
- 「辛」:辛口でスッキリの純米吟醸。常温は米の甘みが、冷やすと夏にぴったりの清々しい味わいです。
- 「吟」:やや甘口の純米大吟醸。軽く冷やすぐらいがおすすめです。
どれも3,000円程度ととてもリーズナブルなのでぜひ試してみてください。
さらに「梅乃宿」について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ↓
TAKACHIYO|高千代酒造・新潟県
次におすすめする日本酒は、ローマ字の「Takachiyo」です。
ラベルがワインボトルのようでかっこいいですよね。
プレゼントにもおすすめですし、飲んだ後部屋に飾っていてもおしゃれな日本酒です。
「Takachiyo」はほぼ毎月発売する生酒で、それぞれお米違いでリリースされます。
基本的には酵母の香りで、風味は甘く、口に入ると米の旨味と甘みが分かりやすく伝わります。
後味の抜けは新潟清酒らしいスッキリとした、後に残らないタイプのお酒です。
飲み方は冷やしてワイングラスに注ぐのがおすすめです。
実は、この「Takachiyo」は酒造のホームページにはなく、謎の多い日本酒でもあります。
もし見かけたらぜひ飲んでみてください。
さらに「Takachiyo」について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
姿(すがた)|飯沼銘醸・栃木県
次におすすめする日本酒は生酒にこだわる「姿(すがた)」です。
こちらのラベルは夏限定で爽やかですね。
また、肩ラベルに「浴衣すがた」と限定ラベルの名前が書いてあります。
銘柄の由来は、
「日本酒のしぼりたての、水を加えていない、濾過もしていない、生まれたままの姿の状態で飲んでほしい」
という想いから“姿”は誕生しました。
基本的に、姿は無濾過生原酒での銘柄シリーズとなり、アルコール度数も18度程度と力強い日本酒となっています。
強いお酒が好きな方にもおすすめです。
姿の基本的な味わいは、風味はとても甘く、香りが強く、酒器やグラスに注いだ時には、周りに香りが広がるのが分かるほど芳醇な日本酒です。
生原酒ですので、冷やして飲んで姿の香りを感じてください。
日本の行事や文化を感じるような名前で発売される日本酒もあり、また英語表記の姿スパークリングや酒屋さんなどの要望を汲んだ若干異なる日本酒も多くあります。
マニア心をくすぐるところでもありますが、まずは定番品や、基本の限定品から試してみるのがおすすめです。
さらに「姿」について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
三千櫻(みちさくら)|三千櫻酒造・岐阜県
次におすすめする日本酒は海外に日本酒を造りに行った「三千櫻(みちさくら)」です。
三千櫻のラベルは桜が描かれていて、とても日本らしくしなやかで上品で、それでいて可愛らしいラベルですね。
三千櫻の味わいを簡潔に表すと、“華やかな香りと、確かな米の旨味、そしてゆっくりとした余韻”です。
風味は甘口で冷やして飲むのがおすすめです。
ここの酒造は少し変わっていて、海外での酒造りの経験があります。
メキシコで日本酒を作りたいという方がいらしたそうで、その人に造りを教えるために、器具と米を持ってメキシコに杜氏さんが行き、実際に日本で作るのと同じやり方で指導したらしいです。
これからは海外でも日本酒造りが広まって行くのかもしれませんね。
甘めの日本酒がお好きな方におすすめの日本酒ですのでぜひ飲んでみてください。
さらに「三千櫻」について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
えぞ乃熊|高砂酒造・北海道
最後におすすめする日本酒は北海道で造っているのに北海道で飲めない「えぞ乃熊」です。
えぞ乃熊ラベルは名前の通りクマがいて可愛いですね。
このえぞ乃熊ですが、製造元の高砂酒造に問い合わせても紹介してくれないそうです。
お酒のコンサルタントが発端となり、本州に発信できるような北海道の日本酒を造ろうというコンセプトで出来たのが、この「えぞ乃熊」だったために、北海道では買えないそうです。
白いラベルの彗星を使った純米は、風味は辛くもなく甘くなく、米がしっかり溶けているような、ほど良い旨味を感じます。
飲み方は常温や冷やして飲むのがおススメです。
黒いラベルのきたしずくを使った純米吟醸は、新ラベルになってから造られた新商品です。
スッキリさの中に複雑な味わいが感じられるのが特徴です。
本州でしか味わえないようですので、旅行の時ではなく、本州に住まれている方は酒屋さんなどで探してみてください。
北海道の方は本州へ旅行に来られた際見かけたら飲んでみてください。
さらに「えぞ乃熊」について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
お気に入りの日本酒は見つかりましたか?
酒屋さんならではの少し変わった日本酒が多かったのではないでしょうか。
あまり聞いたことのない日本酒も多かったかもしれません。
日本酒初心者の方もコアな部分に触れられたのではないかと思います。
どれもおすすめの日本酒ですので、ぜひ見かけた時には試してみてください!
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